駿河台学園は、同社の運営する駿台予備学校において、エスエイティーティー、JDSCと共同開発したコーチング・マネジメント・システムの運用を、4月から開始する。
今回、駿台予備学校にて運用が開始されるコーチング・マネジメント・システムは、クラス担任の指導経験の多寡を問わず、教員全員が駿台ならではの良質かつ高度な受験指導を可能にすることで、学習指導の高度化と標準化の実現化を目指す。
2020年から稼働しているラーニング・マネジメント・システムの拡張機能として、
- 進路参考生徒検索機能
- クラス統計情報
- 面談記録の選択型機能
- コーチング辞典
の4つを実装し、生徒を志望大学合格へ導く。
「進路参考生徒検索機能」は、現在の模試成績や出身高校、所属校舎、合格大学・学部・学科、系統(医学部系、薬学系、歯学系、獣医系)などから、条件のあった生徒の過去成績一覧を表示できる機能で、従来の手法から時間効率が大きく改善される。生徒との個別面談や進路指導によって、模試成績や志望大学が合致する過去在籍者の成績情報を提示し、学習方法や合格への道のりを示すことで、モチベーション上昇に寄与する。
「クラス統計情報」は、模試成績やアンケート結果のクラス平均データを表示する機能。クラスの平均データを表示するとともに、指導が必要な際にはアラートを表示し、その際の適切なクラス指導方法例の表示を行う。クラス担任は、表示された指導方法例に基づいてホームルームの場や個別指導を通じて改善を促すとともに、対応内容もデータが蓄積され、効果のあった対応内容を分析、共有するなど、改善活動に利用される予定となっている。
「面談記録の選択型機能」では、これまでテキスト入力型であるとともに項目が複数に分かれるなど煩雑で入力に時間を要するものであった生徒との面談記録を、選択型に変更することで時間効率を改善する。あわせて、頻度の高い“課題”に対して効果のあった“対応策”を優先的に表示することによって、若手職員でも適切な指導方法を示せるようになる。
「コーチング辞典」は、指導マニュアルを電子化したもので、コーチングの指導方針や指導例などの容易な検索を可能にした。模試や生徒アンケートといった、指導が必要な際の対応方法を一覧で確認できるほか、各指導例の全国での使用回数と成功率も表示することで、クラス担任の経験値に関係なく、有用な対処方法の実践に通じて指導の高度化と標準化を実現する。
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