女子美術大学は、2023年4月に「共創デザイン学科」新設する。同学科では「共創教育」「ライフマネジメント教育」「産官学連携による実学」の3つを特徴とする教育を行い、このうち「産官学連携による実学」については、1年生から4年生までの4年間、産官学連携プロジェクトを実施する。さまざまな分野の最前線で活躍する実務家教員が教壇に立ち、実際の企業や社会が抱える課題に対して提案を行っていく。入学定員は60名。
同学科では、4年間の産官学連携プロジェクトによる実学で、ビジネスの現場で生かせる力を養っていく。多くのプロジェクトが、各分野の最前線で活躍する実務家教員による実社会を想定した内容となっており、テーマやプロセスは教員自身の経験をもとにデザインされている。
これまで、同大学では授業課題外の取り組みとして「ユーザー視点に基づくパッケージ開発」「コンセプトから店舗内装までユーザー体験を提案」などのプロジェクトを実施しており、商品化やコンセプトデザインの採用に至ったケースもある。
こうした実績を踏まえ、同学科では多数の産官学連携プロジェクトを授業課題として扱う。プロジェクトデザイン、グラフィックファシリテーション等のカリキュラムもあわせ、実践を通じて授業で得た学びを生きた学びへとつなげていく。
共創デザイン学科で実施するカリキュラム
プロジェクトデザイン
産学連携プロジェクト等、さまざまなプロジェクトを有効かつ効率的に進めるために必要となる手法を学び、体験型の授業を通して課題解決力を身につける。この講義から原則を理解し、多彩なプロジェクトマネジメントの基礎スキルを学ぶ。さらに、リサーチやワークショップなどの実践により、観察力、分析力、問いを立てる力を養い、産学連携プロジェクトの活動につなげる。
グラフィックファシリテーション
コラボレーション(共創)のプロセスにおいては、考え方を論理的に体系化して、誰もが理解できるようにチームに共有し、チームを共創に導く力は重要となる。この授業では、ディスカッションの際に情報を整理し共有するためのビジュアライズスキルに加え、論理的に理解し、図を用いて体系化する手法など、言葉ではなくビジュアルの力を使って、より明鏡に、より早く、共感につなげるスキルを身につける。
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