デジタルアーツは、香川県教育委員会の1人1台端末の導入において、同社が提供するクラウド版Webセキュリティサービス「i-FILTER@Cloud」GIGAスクール版が採用されたことを12月26日に発表した。
全国の児童生徒に1人1台の端末と高速ネットワークを整備するGIGAスクール構想の進展により、学校現場では端末の本格的な活用が始まっている。小中学校では配備が完了している中、ICTを使った学びを途切れさせないため高校でも早急な整備が求められており、2022年度から新学習指導要領に基づいて必履修科目となった「情報I」では全生徒がプログラミング、情報セキュリティを含むネットワーク、データベースの基礎などについて学習している。
香川県教育委員会は、2021年度から2025年度までを計画期間とする「香川県教育基本計画」を策定し、ICTを活用した教育の推進に取り組んでいる。香川県立高校では2022年度中に全学年の1人1台端末環境の整備が完了する予定で、端末のセキュリティ対策として「i-FILTER@Cloud」GIGAスクール版を採用した。
「i-FILTER@Cloud」は、学習に関係のない有害情報の閲覧を制限するフィルタリングに加え、標的型攻撃など外部攻撃を防ぐ「ホワイト運用」による強固なセキュリティ機能を有している。学齢に合わせたフィルタリングカテゴリを簡易的に設定できるテンプレートの利用や、教育に関するYouTube動画のみ閲覧させるなど柔軟にフィルタリングルールを設定することで、安全を確保しながら学習に適したWebアクセスを実現できる。
また、端末の私的利用を防ぐインターネット利用時間制限やネットいじめにつながる書き込み、自殺など危険な単語の検索をブロックし、管理者にメールでアラート通知を行う「見守りフィルター」などの機能も搭載されている。「見守りフィルター」では、ブロックする単語を管理者(学校)が任意で設定できるほか、夜間など管理者が禁止した時間帯に端末が使われた際にアラート通知するなど、さまざまなルール設定が可能となっている。
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