アカリクは、大学院を修了した社会人を対象に実施した、当時の研究分野と所属先の関係性や、当時の進路希望と実際の選択に関する調査の結果を、12月12日に発表した。同調査は、10月19日~20日の期間に行われ、106名から有効回答を得ている。
調査対象者に最終学歴を尋ねたところ、「修士課程修了」が68.9%、「博士課程中途退学」が10.4%、「博士課程満期退学」が7.5%、「博士課程修了」が12.3%だった。
大学在院籍時の研究分野と、現在所属している企業の事業分野に関連性があるかを尋ねた質問では、「やや関連性がある」がもっとも多く、「非常に関連性がある」がそれに続いており、6割超が大学院在籍時の研究分野と関連性のある分野の企業に所属している。一方で、「あまり関連性がない」と「まったく関連性がない」を合わせた約3割は、学生時代の専門とは異なる分野の企業に所属していることが明らかになった。
現在所属している企業における職種を尋ねたところ、「研究・開発」(25.5%)が最多となり、「その他専門職」(20.8%)がそれに続く。合わせて、回答者の45%超が専門性が求められる職種に従事している。
大学院在籍時にもっとも強く志望していた進路としては、「民間企業」(56.6%)がもっとも多く、「公的研究機関」(19.8%)、「大学」(17.0%)がそれに続いた。調査対象者の約半数が大学院在籍時から民間企業を志望している一方で、それ以外は大学院在籍時に大学や公的研究機関を志望していたものの、最終的に民間企業へ進んでいることがわかる。
大学院在籍時にもっとも強く志望していた進路として「大学」と答えた人に、今もし大学に教員職として採用される見込みがあるのであれば、大学で職に就きたいと思うかを尋ねた質問では、「非常にそう思う」(41.2%)が最多となり、「ややそう思う」(35.3%)と合わせた割合は76.5%に達した。
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