カスペルスキーとe-Lunch(イーランチ)は、0歳~6歳児の保護者を対象に実施した「2017年度 子どものスマートフォン・タブレット利用調査」の結果を、4月18日に発表した。
「子どものスマートフォン・タブレット利用調査」は平成26年(2014年)より毎年実施されており、平成29年(2017年)の調査は1月18日~12月7日の期間に行われている。有効回答数は1406件。
「2017年度 子どものスマートフォン・タブレット利用調査」において、3歳~6歳の子どものスマートフォン・タブレット端末の利用頻度について尋ねたところ、半数以上が「ほぼ毎日」と「週に2~4日程度」と回答し、子どもが日常的にスマートフォンやタブレット端末を利用していることがわかる。
一方、スマートフォン/タブレット端末へのウイルス対策についての質問では、保護者自身のデバイスのウイルス対策をしている人は37.7%、フィルタリング設定をしている人はわずか9.9%という結果となった。
内閣府の「平成29年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」によれば、小学4~6年生のスマートフォン所有率は29.4%であり、「子どものスマートフォン・タブレット利用調査」の対象である3歳~6歳の子どもの多くは、保護者のスマートフォン/タブレット端末を利用していると考えられることから、有害情報への接触やウイルス感染の可能性がある。
セキュリティ対策を何もしていない人の割合は、平成26年の調査開始からほぼ変わっていないことから、保護者のデバイスへのフィルタリング設定やウイルス対策の必要性の理解と実施が急務となっている。
保護者と子どもの、1日あたりのスマートフォン/タブレット端末利用時間を尋ねた質問では、保護者の利用時間が長くなるにつれて、子どもの利用時間も増加する傾向が明らかになった。具体的には、保護者が1時間使用している場合、その子どもが1時間以上使用している割合は20.8%だったが、保護者が2時間以上使用している場合は、その子どもが1時間以上使用している割合は32.6%に達する。
保護者の1日の利用時間を見ると、1時間以上という回答は平成26年の調査より20.6%増加しており(77.7%)、保護者のスマートフォン/タブレット端末の利用も日常化していることから、子どもへの影響に配慮したスマートフォン/タブレット端末の利用が求められる。
なお、カスペルスキーとe-Lunchは、就学前の乳幼児の保護者や、幼稚園などの職員を対象にしたインターネット安全利用啓発セミナー「スマホのある子育てを考えよう」を全国で開催しており、平成30年度の実施園を募集している。
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