グロービスは、同社の提供するビジネスナレッジの定額制動画学習サービス「GLOBIS 学び放題」が、20~34歳の若手社会人750名を対象に実施した、キャリア観に関する実態調査の結果を11月16日に発表した。同調査は、10月21日~24日の期間に行われている。
調査結果によれば、若手社会人の約6割が、新卒で入社した際に、入社前と比較して「ギャップを感じた」と回答した。
具体的にギャップを感じた事柄について尋ねたところ(複数回答)、「業務内容」や「働き方」を挙げる回答が多い。
入社後にャップを感じた事柄は、現在どのように変化したかを尋ねた質問では、「諦めた」が34.5%、「継続して不満/課題感を持っている」が17.6%と、約半数がギャップを解消できていないことが明らかになっている。
1社目で入社後ギャップを感じていた若手社会人に、現在のキャリアへの満足感を尋ねたところ、「満足していない」が約半数に達した。
「現在のキャリアに満足している」と答えた人、「現在のキャリアに満足していない」と答えた人それぞれに、ギャップの解消のために行ったことを尋ねた質問(複数回答)では、現在のキャリアに満足している人の方が「会社・業務についての理解を深めるように努めた」「仕事上の人間関係を良好にすることに努めた」「視野を広げるための情報収集を行った」といった項目で、現在のキャリアに満足していない人を上回っている。
現在の仕事に対するスタンスについて、近いものを選んでもらったところ、「決められた必要最低限の業務しか行いたくない」が約半数を占めた。
現在の仕事に対するスタンスを、入社後のギャップ解消を自発的に行ったかどうかでみると、入社後ギャップを解消するために自発的に行動をしなかった人ほど、「決められた必要最低限の業務しか行いたくない」という傾向が強い。
今後のキャリアプランを持っているかを尋ねた質問では、約半数が「持っていない」と答えている。
今後のキャリアプランを持っていない理由としては(複数回答)、「やりたいことがないから」「モチベーションが上がらないから」が上位を占めた。
今後のキャリアプランについて「持っていない」または「どちらかというと持っていない」と答えた人に、キャリアプランを持つために何をすればよいかわかっているかを尋ねたところ、「わかっていない」という回答が9割超に達している。
今後のキャリアプランを「持っている」と答えた人に、キャリアプラン実現のためにしていることを尋ねた質問(複数回答)では、「専門的な知識・スキルを学ぶ(特定の業界知識の獲得、特定ツールの習得など)」「人的ネットワークを広げる」といった回答が上位を占めた。
将来のキャリアに期待を持っているかを尋ねたところ、「期待を持っている」が約4割、「期待を持っていない」が約6割となっている。
将来のキャリアに「期待を持っている」理由としては(複数回答)、「自分の成長を実感しているから」「やりたいこと・目標があるから」が上位となった。一方、将来のキャリアに「期待を持っていない」理由としては(複数回答)、「やりたいこと・目標がないから」「これまでに成長をあまり実感していないから」が上位となっている。
これらの結果を合わせると、キャリアプランを持っている人の約7割が「将来のキャリアに期待を持っている」、キャリアプランを持っていない人の約9割が「将来のキャリアに期待を持っていない」ことがわかる。
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