Bot Express(ボットエクスプレス)は、園児の登園状況を保護者にLINEで通知することができる「園児チェックイン機能」をリリースしたことを、10月11日に発表した。
同サービスは、園児の登園状況について、保育園・幼稚園だけでなく保護者にも知る手段を提供し、通園バスに園児が置き去りになるような事故を未然に防止することを目的としている。園児の登園を園と保護者でダブルチェックすることができ、万一の事態が発生した場合に、より早く発見できる可能性が高まると考えられる。
同サービスは、市区町村または都道府県の自治体LINE公式アカウントで提供されることを想定している。自治体で機能を提供することによって地域すべての保育園・幼稚園をカバーすることができる。
導入の際に専用の装置を購入・設置する必要はなく、園側で必要なのはカメラが付いたスマホやタブレットのみ、保護者側で必要なのもLINEがインストールされたスマホのみとなっている。園と保護者のいずれも新しいアプリのインストールやセットアップが不要なほか、特殊な装置やソフトウェアのトレーニングなども必要ないため、自治体でサービスを開始すればすぐにすべての園で利用可能となる。
家庭でのセットアップ方法
- 自治体のLINE公式アカウントを友だち登録する。
- 園児を登録する。最低限の情報として園児の氏名(愛称なども可)、毎日の予定登園時刻を選択する。
- 園児を登録するとすぐにQRコードが発行される。このQRコードをプリントしておく。
上記の作業は園児につき最初の1回のみ必要な作業となっている。自宅にQRコードをプリントするためのプリンターがなくても、コンビニなどの印刷サービスで代用できる。
登園の流れ
- 園児にプリントしたQRコードを持たせて送り出す。
- 通園バスを降りたら教職員がQRコードをスマホやタブレットのカメラでスキャンする。このスキャンによって登園が記録(チェックイン)される。
- 園児がチェックインすると、登園した通知が保護者のLINEに送信される。また、最初に登録した登園予定時刻から一定時間が過ぎてもチェックインしていない場合には、「まだ登園していない」という旨の通知がLINEに送信される。
同サービスのLINE通知は、単純にQRコードがスキャンされた(あるいは一定時刻にされなかった)ことによって送信され、スキャンが対象の園で行われたかどうかという厳密な判定は行われない。
これは、厳密な判定を行うためにセットアップの手順が増えるより、ほとんどの人が問題なく利用でき、実質的な再発防止効果のあるシンプルな手段を提供することを重要視しているため。園では「園に入ったらスキャンする」というルールのみを徹底していれば機能する仕組みとなる。
これまで安全確認を園のみに依存していたところを、保護者によるダブルチェックが追加されることで安全性の改善を目指す。
なお、動作環境として「GovTech Express バージョン3.209」以上が必要となっている。最新バージョンは随時すべての環境に適用されるが、現時点でのバージョンの確認、アップデートについては同社の担当者に相談できる。
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