学情は、2024年3月卒業（修了）予定の大学生・大学院生を対象に実施した、「タイムパフォーマンス（タイパ）」に関するアンケート調査の結果を、10月6日に発表した。同調査は、学情が運営するダイレクトリクルーティングサイト「あさがくナビ2024」来訪者に対して、9月22日～28日に行われ、239名から有効回答を得ている。
調査対象者に、普段の生活の中で「タイムパフォーマンス（タイパ）」や効率を意識するかを尋ねたところ、「意識する」という回答が23.0％を占めた。「どちらかと言えば意識する」（39.7％）と合わせた割合は6割超に達している。学生からは、「やりたいことが、たくさんある」「限られた時間のなかで、効率よく大学生活やプライベートを充実させたい」「オンライン授業など、得られる情報が同じであれば、少しでも短い時間で情報を得たい」といった意見が寄せられた。
就職活動準備の中で、「タイムパフォーマンス（タイパ）」や効率を意識するかを尋ねた質問では、「意識する」と「どちらかと言えば意識する」を合わせた割合が55.7％に達している。具体的に意識していることとしては、「アプリの有効活用」「一度に複数の企業の話を聞けるイベントを活用する」「より質の高い情報を得るために、自分の目で確かめることを大切にしている」といった意見が寄せられた。ほかにも、「イベントは、話を聞きたい企業が3社以上出展していたら参加する」「話を聞くだけのセミナーは参加せず、仕事体験ができるインターンシップを選んで参加するようにしている」といった意見も寄せられており、「かかる時間の長さ」よりも「かけた時間に見合う情報や成果を得られるか」がより重視されていることがうかがえる。
インターンシップやセミナー参加において、「タイムパフォーマンス（タイパ）」が悪いと感じたことがあるかを尋ねたところ、「感じたことがある」（20.3％）と「やや感じたことがある」（33.1％）合わせた割合が半数超に達している。学生からは、「参加したセミナーが、企業ホームページに書いてあることと同じだと、時間を無駄にしてしまったと感じる」「資料を読み上げるだけのセミナーは、残念に感じてしまう」「自己紹介で長く話過ぎてしまい、他の参加者の時間を無駄にしてしまったと反省したことがある」といった意見が寄せられた。
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