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23年卒学生の4割超、コロナ禍がガクチカづくりに悪影響と回答【ネオキャリア調査】

 ネオキャリアは、2023年卒学生と、新卒採用を行っている企業の採用担当者を対象に実施した、「コロナ禍の就職・採用活動に関する実態調査『ガクチカ(学生時代に力を入れていたこと)』編」の結果を8月4日に発表した。同調査は、2023年卒業予定の大学生・大学院生242名、新卒採用を行っている企業の採用担当者161名に対して、6月29日~7月8日の期間に行われている。

 調査対象者に、「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」の認知度を尋ねたところ、学生は96.7%、企業は61.5%と、認知度に35.2ポイントの差がみられた。

 学生に自信のあるガクチカを持っているかを尋ねた質問では、「自信をもって企業にアピールできるガクチカを持っている」という回答が76.0%に達している。

 選考を有利にするために、自身のガクチカに事実と異なる内容を盛り込んだことがあるかを尋ねたところ、「ある」とする回答が25.6%に達した。

 コロナ禍がガクチカに悪影響を及ぼしたと思うかを尋ねた質問では、学生の44.6%が「悪影響を及ぼした」と答えており、文系では48.3%、理系では34.8%を占めている。

 選考過程で、学生が実際にガクチカとして話した内容は(複数回答)、「アルバイト」(61.2%)がもっとも多く、「ゼミや研究などの学業」(39.7%)、「サークル・部活」(39.3%)がそれに続いた。文系では「アルバイト」(62.5%)、「サークル・部活」(35.8%)、「ゼミや研究などの学業」(35.2%)、理系では「アルバイト」(57.6%)、「ゼミや研究などの学業」(51.5%)、「サークル・部活」(48.5%)の順になっている。

 企業の採用担当者に、選考時にガクチカを聞いているかを尋ねたところ、「聞いている」とする回答は65.2%だった。

 コロナ禍を受けて、ガクチカを代替する質問を設けているかを尋ねた質問では、「設けていない」とする回答が77.0%を占めている。なお、代替する質問を設けている企業では、「コロナ禍で新たに取り組んだことはあるか」「コロナ禍がなければ、どのようなことをしたかったか」「休日はどのように過ごしているか」「学習時のスケジュールの組み立て方、また工夫した点」といった質問を用意しているという。

 エントリーシートにおいてもっとも重視する内容としては、企業の採用担当者が「志望動機」(34.8%)、「自己PR」(28.0%)、「文章力」(10.6%)を挙げているのに対して、学生では「志望動機」(43.4%)、「自己PR」(23.1%)、「ガクチカ」(20.7%)が上位を占めた。

 選考においてもっとも重視する内容としては、企業の採用担当者が「面接での受け答え」(52.2%)、「相性」(14.3%)、「入社意欲」(9.3%)だったのに対して、学生では「面接での受け答え」(40.5%)、「入社意欲」(25.2%)、「相性」(18.2%)の順となっている。

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