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仕事の話をする家庭の方が、子どもが親の仕事への興味・関心を持つ割合が高い【アイデム調査】

 アイデムは、中学生の子どもを持つ男女1200名を対象に実施した、親の子どもに対するキャリア観とジェンダーに関する意識調査の結果を、7月8日に発表した。同調査は、4月8日~11日の期間に行われている。

 調査対象者に、子どもがいる場において、家族で話す内容はどのようなものが多いかを尋ねたところ(複数回答)、「学校・地域・近所のこと」(66.0%)がもっとも多く、「時事ニュース」(47.1%)、「仕事以外の1日の出来事」(42.8%)、「子どもの教育やしつけ」(38.4%)がそれに続いた。男女別では、「ほとんど話さない」を除くすべての項目で男性よりも女性の回答が多く、「仕事以外の1日の出来事」では男性が36.7%だったのに対して女性は49.0%と、12.3ポイントの開きがある。

 子どもが親の仕事について、話をしたり質問したりするなど興味や関心を持っていると思うかを尋ねた質問では、「持っていると思う」(9.8%)と「どちらかと言えば持っていると思う」(38.8%)を合わせた割合が48.6%に達し、子どもの学年別では「持っていると思う(「持っていると思う」と「どちらかと言えば持っていると思う」の合計)」は1年生で51.1%、2年生で51.4%、3年生で43.6%となっている。

 また、「仕事の話をする」家庭の方が「仕事の話をしない」家庭と比較して、親の仕事への興味や関心を「持っていると思う」と回答した割合が高く、「持っていると思う」は「仕事の話をする」家庭では64.3%、「仕事の話をしない」家庭では42.1%と、22.2ポイントの開きがあった。

 自身の働く姿を子どもに見せたことがあるかを尋ねたところ、「ある」は39.8%に留まっている。自身の働く姿を子どもに見せることが、よいことだと思うかを尋ねた質問では、「よいことだと思う」(40.3%)と「どちらかと言えばよいことだと思う」(51.1%)を合わせた割合が91.4%を占めた。男女別では、「よいことだと思う」と回答した割合が男性では89.7%、女性では94.0%と、女性の方が4.3ポイント高い。

 調査対象者のうち、中学2年生~3年生の子どもを持つ男女に、子どもが将来より充実して働くために、現時点で子どもに対するキャリア教育が必要だと思うかをを尋ねた質問では、「必要である」が26.4%、「どちらかと言えば必要である」が52.0%、「どちらかと言えば必要ではない」が15.4%、「必要ではない」が6.3%となっている。

 調査対象者に、子どもの将来の進路選択や働き方に対してどのように考えているかを、「専攻」「学歴」「職業」「専門性」「労働時間と収入」「転職」「社会的地位」「会社の知名度」「勤務地」「ワーク・ライフ・バランス」の10項目について尋ねたところ、「専攻」については「理系に進んでほしい」の方が多く、「学歴」については「高学歴の方がよい」の方が多かった。「職業」については「安定した仕事に就いてほしい」、「専門性」については「その道を究めるスペシャリストになってほしい」、「労働時間と収入」については「収入は少ないが、労働時間は短いまたは休みが多い仕事に就いてほしい」、「転職」については「自分に合わない仕事であれば、すぐに転職して構わない」、「社会的地位」については「社会的地位は気にしない」、「会社の知名度」については「会社の知名度は気にしない」、「勤務地」については「勤務地は気にしない」、「ワーク・ライフ・バランス」については「家庭や個人の生活を優先する働き方をしてほしい」の方がそれぞれ多い。

 自身が中学生だった頃と比較して、子どもの中学校やその他学びの場でジェンダー平等は進んでいると思うかを尋ねた質問では、「進んでいる」が17.3%、「どちらかと言えば進んでいる」が51.5%、「どちらかと言えば進んでいない」が21.8%、「進んでいない」が9.3%となった。男女別では、男性の方が「進んでいる」という回答が多く、年代別では年代が上がるにつれて「進んでいる」という回答が多くなっている。

 自身の子どもが将来結婚したら、家事・育児や仕事は夫婦で平等に行うべきだと思うかを尋ねたところ、「家事・育児や仕事は平等に行うべき」が69.3%、「おもに夫が仕事を、おもに妻が家事・育児を行うべき」が28.3%、「おもに妻が仕事を、おもに夫が家事・育児を行うべき」が2.4%となった。男女別では、女性の方が「家事・育児や仕事は平等に行うべき」という回答が多く、年代別では年代が低いほど「家事・育児や仕事は平等に行うべき」という回答が、年代が高いほど「おもに夫が仕事を、おもに妻が家事・育児を行うべき」という回答が多くなっている。

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