アドビは、関西学院千里国際高等部と提携し、同校のWebサイトの来訪者データを分析した上で、課題発見から解決アイディア策定までのプロセスを学ぶ情報科「データサイエンス」授業のカリキュラムを共同で開発したことを、6月30日に発表した。同校の全学年の生徒(20~25名)を対象に、2022年11月下旬から2023年3月上旬にかけて授業を行う。
数理データサイエンス人材の育成は喫緊の課題であり、高等学校で必履修化された情報科の授業でも学習内容の強化と充実が重要になっている。それを受け、アドビと同校では、生徒が学校のWebサイトのリアルデータを教材とすることで課題を自分ごと化し、データに基づく課題発見と解決のプロセスを学ぶ情報科授業の共創プロジェクトを企画した。
生徒たちは、アドビのWeb分析ツール「Adobe Analytics」を活用して自校の入学検討者向けWebサイトの来訪者データを分析し、課題を見つけ解決アイディアを立案。そして、プロトタイピングツール「Adobe XD」でプロトタイプを作成し、プレゼンテーションを行う。その後、生徒間での共有や意見交換、教員およびアドビの専門的観点からのフィードバックを受け、複数回の改善を行った上で最終案をアウトプットする。
このように、分析、課題発見、解決策の検討、プレゼンテーションの一連のプロセスを学ぶことで情報社会を構成するデータに着目し、主体的に関わることのできる人材育成を目指す。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア