幼保施設向けICTシステム「コドモン」を運営するコドモンは、日本国内における主要な保育関連のITサービスを20分野に分類し、273の製品・サービスにとりまとめ、「保育関連ITサービス カオスマップ JAPAN 2022」を作成し公開した。
2021年度は、保育の受け皿整備が進む一方で出生数が低下し続け、長年課題であった待機児童問題が急速に解消された。保育の供給超過時代を迎える中で、保育士確保に加えて園児募集や保育の質向上に関する課題が高まっているほか、保育士の働く環境を改善し、長く働きやすい職場環境を作ることが重要と再認識された。また、昨今保育の質向上への注目がより高まり、子ども主体の保育を実現するための保育ドキュメンテーションの利用施設が増加。さらに、新型コロナウイルス感染症の拡大により全面休園している保育所などが増え、防疫対策のため検温の日常化や非接触の推進などさまざまな面でITサービスの活用が見受けられた。
今回公開されたカオスマップでは、おもに未就学児の保育や子育てに関して、ITの力を使って課題を解決するサービスを「保育関連ITサービス」と定義し、まとめた。カオスマップ内の各カテゴリのポイントは以下の通り。
SaaS型業務支援・保育ドキュメンテーション:職員の業務負担軽減のためのSaaS型業務支援はさらに普及が進み、保育の質向上のためのドキュメンテーション活用施設が増加。
オンライン研修:時間や場所を選ばず研修を受講できるオンライン研修の需要が急増。2023年度より、保育現場のリーダーを育成するためそれぞれの専門分野に関しリーダー的な役割を担う人を対象に実施される「キャリアアップ研修」が必須となるため、オンラインでの受講環境が整っているかどうかがポイント。
おむつのサブスク:保育所での使用済みおむつ持ち帰り問題を解消するため、おむつが直接保育施設に届くサブスク型のサービスが普及。
EC:保育施設向けのWEB通販サイト。日用品や衛生用品をはじめ、絵本・知育玩具・保育備品・行事用品・遊具など、幅広い商品が取り揃えてある。
非接触型体温計・検温:感染症対策のため健康管理ツールはスタンダードに。休園中も園児/児童や家族の体温・体調把握のため、インターネット上やICTソフト上で家庭状況を把握する施設も増加。
本カオスマップ(株式会社コドモン調べ/PDF)は、コドモンのサイトからダウンロード可能。
この記事は参考になりましたか?
- 修正履歴
-
- 2022/05/26 16:56 画像を高解像度のものに差し替えました。
この記事をシェア