NEXERは、同社が運営する日本トレンドリサーチが、全国の男女1200名を対象に実施した、「中学校の部活動に関するアンケート」の結果を5月24日に発表した。同調査は、事前調査で「中学校のときに部活動をしていた」と答えた人に対して、4月30日~5月17日の期間に行われている。
調査対象者に、平日の部活動のおもな指導者を尋ねたところ、「学校の先生・職員」が91.3%を占めた。「その他」の内訳としては、「先輩、上級生」「キャプテン」「卒業生」「高校生」「スポーツ少年団の人たち」といった回答が寄せられている。
学校の休日に部活動があったかを尋ねた質問では、「あった」という回答が66.5%を占めた。
学校の休日に部活動が「あった」と答えた人に、休日の部活動の指導はおもに誰が行っていたかを尋ねたところ、「学校の先生・職員」(87.3%)が最多となっている。
スポーツ庁が、公立中学校の休日の部活指導を民間業者に委ねる提言案を示したことに対する賛否を尋ねた質問では、「どちらかというと賛成」(41.6%)がもっとも多く、「賛成」(34.6%)と合わせた割合が7割超に達した。一方で、「どちらかというと反対」(16.1%)という回答もみられる。
「賛成」の理由としては、「先生の負担が減るから」「先生にも休みがいるから」「ボランティアでやるには度を超えていると思うから」といった意見が寄せられた。
「どちらかというと賛成」の理由としては、「教員の負担が減るという点では賛成だが、学外からの指導者を招くと、そこで新たな人間関係ができ、生徒とのトラブルが起こる可能性が上昇するため」「先生の負担を少しでも減らせるのと、そもそもその活動は専門家がいたほう良い。ただし、指導が行き過ぎないように、その方にも教育が必要」といった意見が寄せられている。
「どちらかという反対」の理由としては、「確かに学校の先生の負担が軽くはなるが、生徒と先生の絆みたいなものが大人になってもいい思い出にもなっているし、そもそもが部活動ではなくクラブ活動になってしまうのでは」「責任を誰が取るのかという問題。学校内の活動なのに、学校外の責任者の場合、問題が起こった際にどう対処するのかが疑問。教育機関の対応法があるだろうし、その際に逐一顧問(学校関係者)に確認を取るのであれば、学校関係者でよいのではと思ってしまう。もちろん指導自体は外部の専門家でもよいと思う」といった意見が寄せられた。
「反対」の理由としては、「責任の所在があいまいだから」「部外者が学校に入るのは怖い」「先生との良好な関係を築く場でもあると思うし、顧問が変わるというのは生徒側もやりづらいと思います」「そもそも休日の部活動が不要」といった意見が寄せられている。
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