プログラミングスクール「CODEGYM」を運営するLABOTは、 新型コロナウイルス感染拡大による社会経済の混乱の影響を受けた学生を対象にプログラミング学習を無償で提供する支援プロジェクト「CODEGYM Academy」を2022年度も開催する。5月8日まで、春入学のエントリーを受け付けている。
同社は昨年より、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、やむを得ない経済的事情で学習を断念してしまった人や、本来期待していた学びの環境を受けられなかったなどの事情を持つ、就職活動を控えている日本全国の学生に対し、プログラミング教育を無償提供する支援プロジェクト「CODEGYM Academy(コードジムアカデミー)」を実施してきた。昨年度に実施した本プロジェクトでは、総勢1000名のエントリーがあり、受講生によるエンジニアとしての内定も決まった。
この度、長期化する新型コロナウイルス感染拡大による影響や、多くの支持の声を受け、2022年度も実施されることとなった。なお、本プロジェクトはすべて非営利で行われ、その収支報告等はインターネットを通じて広く公開される予定。
「CODEGYM Academy」では、米ハーバード大学が提供するコンピュータ・サイエンス科目「CS50's Introduction to Computer Science」(以下「CS50」)をメイン教材として使用。「CODEGYM」では、2021年5月に「CS50」の日本語版ページの翻訳コントリビュータとして、日本語版の「CS50.jp」を公開している。授業の進行(講座の解説、質疑応答、コーチング)は、すべて日本語で行われ、英語教材の一部は、ライセンスに準拠し日本語に翻訳されたものを利用できる。
この授業では、メモリ管理、データ構造とアルゴリズムといったコンピュータ・サイエンスの基礎的な知識から、Python Djangoを用いたWebアプリケーションの開発や、ユーザーインターフェース、セキュリティやテストといった実践的なWeb開発スキルを身につけることができる。情報工学の初学者が、約400時間以上の学習を経て、国内IT・Web企業へのエンジニア就職が目指せる水準までのスキル支援と、キャリア支援が行われる。
また、キャリアアドバイザー等との契約の上、カリキュラムを修了見込みとなった受講生から、就職支援プログラムを開始する。「CODEGYM Academy」では、主催企業は、当プログラムにあたって特定の企業への就職を斡旋したり、職業紹介を対価として企業から金銭等を得たりすることはない。ただし、カリキュラムの一環として、スポンサー企業に所属されている先輩エンジニアや、人事担当者との交流会などの機会を定期的に設定し、積極的なキャリア作りにつながる場を設けている。また、学生が希望した場合に限り、提携エージェントを紹介する場合がある。
さらに受講生は、最終課題(独創的なアイデアを用いた、アプリケーション・ソフトウェアの開発)まで取り組むことで、マサチューセッツ工科大学とハーバード大学によって創立されたMOOCプラットフォーム「edX」を通じて「CS50」の単位の履修認定証明を得ることができ、就職活動に活用することができる。
なお、本年度からの新たな取り組みとして「Microsoft Azure Fundamentals」の資格取得を支援するコースも開催が決定した。
募集人数は400~600名程度(最少催行人数150名)で、日本全国より、これまでの家庭環境や学歴、性別、人種ならびに国籍を問わず、強い意欲のある学生を募集する。
受講料は無料だが、実費としてパソコンおよびインターネット接続に必要な費用、副教材として推奨する書籍1~3冊分の購入実費がかかる。また、卒業が確定した人のみ「CS50」の履修証明書取得にかかる申請費用199米ドル(カリキュラムを終えることが確定した人が対象)が必要となる。また、入校にあたって1万円のデポジット(保証金、途中退校時や卒業後に全額返還)が必要。
また、4月8日~28日には複数回にわたり説明会も開催される。
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