ライフイズテックと松阪市教育委員会は、GIGAスクール時代の新しい学びを実現するプログラミング教育に関する連携協定を締結したことを、3月29日に発表した。
松阪市は、“夢を育み 未来を切り拓く 松阪の人づくり”を教育理念に掲げており、社会変化の激しい時代を生き抜く子どもたちの育成には、GIGAスクール環境や先端技術を最大限活用した個別最適な学び、協働的な学びを実現するとともに、自分らしい生き方を実現すべく、自発的に未来を切り拓く力をつけることが不可欠と考えている。
今回の連携協定は、市内公立中学校のプログラミング教育の充実およびEdTech教材の活用支援を目的として行われており、2021年度(令和3年度)には経済産業省による「EdTech導入実証事業(補助金)」を活用して、各校での実証を先行して行ってきたものの、同取り組みを発展的なものにすべく、今回の連携協定に至った。
同協定による協力事項は以下の通り。
- 市内の中学校におけるプログラミング教育の実施及び教材の利用に関すること
- 市内の中学校におけるプログラミングを用いた課題解決体験の推進に関すること
- 市内の教員及びICT指導員等の指導力向上並びに授業実践方法の研究に関すること
- 今後のプログラミング教育の在り方の検討及びプログラミング教育がもたらす児童生徒への教育効果に関すること
- 市内における実践事例の他自治体等への広報及び普及に関すること
- 前号に掲げるもののほか、甲、乙が必要と認めること
具体的には、EdTech教材「Life is Tech ! Lesson(ライフイズテック レッスン)」によって本格的なテキストコーディングを学び、オリジナルのプロダクト制作を通じて、課題解決能力を身につける。技術科だけでなく、探究学習や総合の時間の授業において松阪市の地域課題を発見し、プログラミングを用いた課題解決型学習の実施を支援する。
また、教員向けに「Life is Tech ! Lesson」を用いた課題解決型研修を実施し、教員自身が「教わる」体験を提供することによって、指導力強化を図る。
さらに、プログラミング教育によって中学生の意識がどのように変化したのかについての効果を検証するとともに、効果検証を通じて授業内容の振り返りや指導案の改善へとつなげ、松阪市におけるプログラミング教育の継続的なアップデートを目指す。
「Life is Tech ! Lesson」は、中学校技術科/高校情報科の新学習指導要領に対応したブラウザ完結型のプログラミング学習教材で、エピソードに合わせて出題される課題をクリアすることによって、プログラミングを楽しく学べる。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア