インターネットイニシアティブ(IIJ)は、GIGAスクール構想に最適なネットワーク環境の構築・運用を支援する「IIJ GIGAスクールソリューション」の、全国の自治体や教育委員会に向けた提供を、3月28日に開始した。
「IIJ GIGAスクールソリューション」では、GIGAスクール環境でのインターネット利活用における課題の抽出、ネット利用状況の可視化とボトルネック解消のためのコンサルティング、安定した通信環境の構築や一元的なセキュリティ運用管理などをワンストップで提供し、「ネットが遅い、つながらない」という問題を解決し、将来にわたって児童生徒や教育現場の人々が快適にインターネットを利用できる「アフターGIGAスクール環境」を実現する。
同社は、GIGAスクール構想に基づいてSD-WANやインターネット接続、各種セキュリティサービスおよび運用保守のサービスを、横浜市教育委員会、滋賀県教育委員会、柏市教育委員会、市川市教育委員会などに提供しており、同ソリューションの提供はそれらの経験を活かして行われる。
同ソリューションでは、WANを流れるトラフィックの内容を高性能可視化装置を用いて分析して、さまざまな特徴を可視化することによって、トラフィックグラフやネットワーク機器の負荷状況からは見えない、各団体・学校個別のアプリケーション利活用の実態や問題点をレポートする。
ユーザー環境に潜むボトルネックを調査・特定し、解消方法を提案するコンサルティングを行い、解消に必要な手段・費用・期間などを総合的に判断してレポートすることで、今後の投資・調達計画の支援を行う。また、日本初の商用インターネットサービスプロバイダである同社の豊富なノウハウを活かして、最適なインターネット接続環境を提案するとともに、国立情報学研究所が運用する「学術情報ネットワーク(SINET)」に加入を認められている自治体や教育委員会に対しては、SINETへの接続も支援する。
さらに、教育機関などでのネットワーク運用負担を軽減すべく、同社が各種インターネット接続サービス、インターネットゲートウェイを構成する機器一式、学校へのフレッツ回線敷設などを一括提供し、一元的に運用保守を行う。
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