栄光は、同社が運営する学習塾「栄光ゼミナール」が、小学1年生~高校3年生の子どもを持つ保護者を対象に実施した、「小中高生の読書に関する調査」の結果を2月22日に発表した。同調査は、1月12日~26日の期間に行われ、506名から有効回答を得ている。
調査対象者に、自身の子どもが習慣的に読書をしているかを尋ねたところ、小学生の保護者の59.0%、中高生の保護者の46.6%が、子どもが「習慣的に読書をしている」と回答した。
子どもが「習慣的に読書をしている」と答えた人に、どれくらいのペースで読書をしているかを尋ねた質問では、小学生の保護者、中高生の保護者ともに「週に数回程」が最多となっている。
子どもが「習慣的に読書をしていない」と回答した人に、その理由を尋ねたところ、小学生の保護者、中高生の保護者ともに「マンガやテレビ、ゲームなど、他のことに興味・関心が高い」がもっとも多く、中高生の保護者からは「スマートフォンを持つようになり、読書をしなくなった」という回答も多く寄せられている。
子どもが本を手に取るきっかけとなっていることを尋ねた質問(複数回答)では、小学生の保護者、中高生の保護者ともに「書店や図書館、学校の図書室などで目に留まる」が最多となり、とりわけ小学生の保護者では61.1%を占めた。また、中高生では「映画やドラマなどの原作になっている」ことも、本を手に取るきっかけの1つとなっているという。
子どもが読書の際に用いる手段を尋ねたところ(複数回答)、「紙媒体で読む」がもっとも多く、小学生の保護者では100%、中高生の保護者では98.6%を占めた。中高生の約1割は「スマートフォンで読む」と回答しており、「タブレット端末で読む」(6.1%)という回答もみられる。
これまでに子どもに本を薦めたことがあるかを聞いたところ、小学生の保護者の93.9%、中高生の保護者の88.4%が「薦めたことがある」と答えている。また、子どもに「本を薦めたことがある」と回答した保護者に、どのような本を薦めたかを尋ねた質問(複数回答)では、小学生の保護者、中高生の保護者ともに「子どもの興味をひきそうだと思った本」が最多だった。中高生の保護者からは「保護者が読んで面白いと思った本」という回答も多く寄せられている。
子どもが習慣的に読書をすることで、どのようなよい影響があると思うかを尋ねたところ(複数回答)、小学生の保護者、中高生の保護者ともに「語彙が増える」が7割超でもっとも多かった。「新たな知識を得ることができる」「読解力が向上する」といった回答も7割を超えている。
子どもは読書が好きだと思うかを尋ねたところ、小学生の保護者の75.5%、中高生の保護者の66.4%が「子どもは読書が好きだと思う」「子どもはどちらかといえば読書が好きだと思う」と回答した。
子どもは文章を書くのが好きだと思うかを尋ねた質問では、小学生の保護者、中高生の保護者ともに「子どもは文章を書くのが好きだと思う」「子どもはどちらかといえば文章を書くのが好きだと思う」という回答が4割超に達している。
読書の好き・嫌いと、文章を書くことの好き・嫌いに関係性をみると、「子どもは読書が好きだと思う」と回答した保護者の約7割が「子どもは文章を書くのが好きだと思う」「子どもはどちらかといえば文章を書くのが好きだと思う」と回答した。一方で、「子どもは読書が嫌いだと思う」と回答した保護者のうち「子どもは文章を書くのが好きだと思う」と回答した人はゼロで、「子どもはどちらかといえば文章を書くのが好きだと思う」という回答は3.0%に留まっている。
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