ガリレオスコープは、同社が運営するDX関連情報サイト「まるごとDX」が、2018年~2021年に就職活動を経験した22~27歳の若手社会人600人を対象に実施した、「コロナ禍における新卒採用プロセスのオンライン化」に関する調査結果を12月24日に発表した。同調査は、7月5日~8日の期間に行われている。
調査対象者に、就職活動を行った企業・団体数を尋ねたところ、説明会に参加した企業・団体数では2020年度就活生が8.8社でもっとも少なく、2019年度就活生と比較すると2.0社減少した。一方で、エントリーシートを提出した企業・団体数は8.5社、筆記テスト/面接などの選考を受けた企業・団体数では5.7社と、どちらも過去3年間でもっとも多く、内定を受けた企業・団体数も2.2社と、過去3年間で最多となっている。
就職活動をしていて、よかったことを尋ねた質問(複数回答)では、どの年代も「いろいろな業界や職種を知ることができた」がもっとも多く、とりわけ2020年度就活生では55.0%だった。「いろいろな人に出会うことができた」という回答は、2019年度就活生(31.0%)と比較して0.5ポイント低いものの、2020年度就活生でも30.5%が当てはまると回答している。「就活を通じて同年代の友人ができた」という回答は2020年度就活生(16.5%)が最多で、「人見知りや引っ込み思案が改善された」は15.5%と、2019年度(7.0%)、2018年度(8.5%)の約2倍となった。
就職活動をしていて、不満だったことを尋ねたところ(複数回答)、いずれの年代も「この会社が自分に合っているのか判断が難しい」がもっとも多く、2020年度就活生では47.0%に達している。「企業の求める人材像が分からない、分かりづらい」は2020年度就活生が29.0%で他の年代よりも多く、「説明会や面接など人に会う機会が多すぎて疲れた」は2020年度就活生が19.5%でもっとも少なかった。
2020年度の就活生200名に、新型コロナ禍での就職活動状況についてどう感じたかを尋ねた質問(複数回答)では、「採用担当者やOB・OG、他の就活生など人に会う機会が制限された」(29.5%)が最多で、「業界や企業について研究・情報収集するための機会が制限された」(27.5%)がそれに続いている。新卒採用プロセスのオンライン化については、「オンライン上では企業や社員の雰囲気がわかりづらかった」(25.5%)、「オンライン上で自分をアピールするのは難しかった」(19.0%)といった課題もあった一方で、「遠隔地の企業をエントリー対象にすることができた」(23.0%)、「企業側の工夫で例年よりオンライン上の情報が充実していた」(23.0%)、「オンライン選考のおかげで複数の企業に応募できた」(20.0%)といった意見も寄せられた。
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