日本財団は、全国の17~19歳の男女1000名を対象に実施した、「国際・多文化共生意識」に関する18歳意識調査の結果を、12月21日に発表した。同調査は、11月12日~16日の期間に行われている。
調査対象者に、新型コロナ禍以降の留学意欲を尋ねたところ、40.7%(学生の42.5%)が留学への意欲・興味・関心があると回答した。うち31.7%は、新型コロナ禍で留学への関心が減退しており、21.4%は留学への関心の低下が現在も回復していないという。
外国にルーツのある子どもが、小学校の同じ学年にいたという回答は32.5%、小学校の同じクラスにいたという回答が24.9%となっている。
回答者の約6割が、外国にルーツのある子どもには国籍を問わず、自身と同等の教育・医療・福祉が提供されるべきだと答えており、反対意見を大きく上回った。
とりわけ、留学に関心のある層は、日本に住む外国人・子息に肯定的な回答をする傾向が目立ち、国際交流経験・意欲と多様性受容の密接な関係がうかがえる。
日本に住む外国人労働者対する、ポジティブな印象としては、「労働力減少抑制」が38.6%、「社会・経済活性化」が36.2%、「国際感覚改善」が35.1%となっている。一方、ネガティブな印象としては、「治安の悪化」(23.4%)、「日本人の就職奪う」(22.8%)、「社会保障コスト増」(19.4%)が上位を占めた。
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