2020年から小学校でプログラミング教育が義務化されますが、保護者や先生が積極的に学ばせてあげようとすれば、子どもが将来選べる選択肢は大きく広がります。では、いったいどんな学習環境を用意してあげるのがいいのか。2月15日発売の『プログラミング教育が変える子どもの未来』(翔泳社)で、教育に携わる著者陣が解説します。
『プログラミング教育が変える子どもの未来 AIの時代を生きるために親が知っておきたい4つのこと』は、小学校でのプログラミング教育義務化に伴い、保護者や先生がどのような学習環境を用意するのがいいのかを4人の著者が異なる視点で解説した1冊です。
ITジャーナリストの松村太郎さんは、「なぜ、プログラミングを学ぶの?」と根本からの問題提起。そもそも「プログラミング」とは何なのか、なぜいま学校で学ぶ必要があるのか、身近な例を使いながら噛み砕いて解説。プログラミングを道具として活用し、自分の好きなことを深めていく未来の子どもたちの姿が語られます。
IT×教育をテーマに活動するキャスタリアを設立した山脇智志さんと、上越教育大学でプログラミング教育の教材開発などを手がける大森康正さんは、文部科学省がプログラミング教育を導入するに至るまでの経緯や、プログラミングを学校で教えることでもたらされる長期的なメリットをまとめています。
開発者としてプログラミング教育に携わる小野哲生さんは、親子でプログラミングを楽しみながら学ぶ方法を紹介。学習のためのアプリやロボット教材、首都圏を中心に展開しているプログラミングスクールなどの紹介のほか、家庭でのコミュニケーションにおけるヒントにも触れます。
上越教育大学でプログラミング教育の教材開発などを手がける大森康正さんは、「どうなる?学校でのプログラミング教育」と題し、義務化に伴う課題や展望を総括。1980年代から始まる日本の初等・中等教育におけるプログラミング教育の歴史について振り返り、2020年の次期学習指導要領で登場するプログラミング教育について解説します。
プログラミング教育は間違いなく子どもたちのためのもの。「たくさんスクールや教材があるけど、値段も高いし、何を基準に選べばいいのか分からない」「子どもがゲームを作って遊んでいるようなのだけれど、自分は文系だし、どう接したらいいか分からない」という保護者の方々や、今のプログラミング教育界の現状を把握しておきたいという学校の先生にお勧めの1冊です。
目次
第一章 なぜ、プログラミングを学ぶの?
米国西海岸から見た”一生モノ”のスキル(松村太郎)
第二章 日本のプログラミング教育導入の目的
今、育てるべき人材像とは(大森康正、山脇智志)
第三章 親子で楽しむ! プログラミング
スクール・教材ガイド&家庭でのコミュニケーション(小野哲生)
第四章 どうなる? 学校のプログラミング教育
学習指導要領から読み解く過去・現在・未来(大森康正)
この記事は参考になりましたか?
- この記事の著者
-
渡部 拓也(ワタナベ タクヤ)
翔泳社マーケティング課。MarkeZine、CodeZine、EnterpriseZine、Biz/Zine、ほかにて翔泳社の本の紹介記事や著者インタビュー、たまにそれ以外も執筆しています。
※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
この記事をシェア