デジタル教材プラットフォーム「Libry(リブリー)」を提供するLibryは、教科書およびデジタル教科書の出版・販売を手がける教育出版と業務提携契約を締結したことを、9月21日に発表した。これにより、教育出版が出版する教科書『中学 数学』に準拠したデジタル版の問題集を、2022年4月から「Libry」で利用できる。
「Libry」は、デジタル教材とAIドリルの特性を併せ持つ、デジタル教材プラットフォーム。1つの端末で複数の教材や問題集を管理することができるほか、学習履歴に基づいた「類似問題」機能などで、生徒一人ひとりの学習状況や理解度に合わせた個別最適化学習を実現する。また2022年4月には、学習者用デジタル教科書への対応を予定している。
教育出版では、すでにデジタル教科書・デジタル教材を提供しているが、今回新たなプラットフォームとして「Libry」が追加採用されることとなった。
「Libry」には、これまでに14社、約260冊以上の教科書や教材のデジタル版を制作した経験を持つ専門部署が存在する。これにより、教育出版は出版社としてのデジタル対応の負担を軽減することができ、本業である出版に関する業務に集中できるようになる。
また、「Libry」は教科書や教材の「学習要素」ごとに独自にタグ付けを行っているため、生徒一人ひとりの学習履歴から、学習状況に合わせた類似問題や苦手問題を提案する機能などが利用できる。
さらに、「Libry」はカスタマーサポート体制を自社内で構築しており、ICTに苦手意識のある教員や生徒も安心して利用できるよう、導入から運用開始、その後の活用までを支援する体制が整っている。
加えて、文部科学省が推進するGIGAスクール構想により、端末などのハード面、通信環境が整い始めた学校現場から「Libry」対応へ要望の声もあり、今回の業務提携に至った。
今後は、2021年度から提供している教科書『中学数学 1』『中学数学 2』『中学数学 3』に完全準拠した問題集を、2022年4月より「Libry」にてデジタル版を提供開始する。
この記事は参考になりましたか?
この記事をシェア