河合塾は、中学生を対象としたアセスメントテスト「みらいPASSジュニア」の販売を、9月1日より開始した。
「みらいPASSジュニア」は、新学習指導要領でも重視される「対話的な学び」「主体的な学び」を通して育成を目指す資質(思考力・主体性等)を可視化するとともに、中学生が自らのキャリアプランを考えるきっかけとなるアセスメントテスト。キャリア教育・進路選択、総合学習での育成、探究活動との紐付け、二者・三者面談資料などで活用できる。
思考力や主体性を測定する「PROG-J(プログ)」と、日々の学習状況や学問への興味関心を測る「LEADS-J(リーズ)」の2種類のテストで構成され、生徒の資質・能力を多面的に測定する。
「PROG-J」では「頭を使って考える力(リテラシー)」と「行動する力(コンピテンシー)」を測定する。これらの力は、それぞれ学力の3要素にある「思考力・判断力」「主体性・協働性」に対応するもので、学校生活はもちろん、変化の激しいこれからの社会に不可欠な資質と言える。
河合塾グループではこれらの力の測定・育成に向けて、これまで大学生向けの「PROG」、高校生向けの「学びみらいPASS」を提供してきた。その過程で、とりわけ「行動する力(主体性・協働性)」については一朝一夕では身につかず、早い段階から意識的に習慣づけることの必要性が見えてきたため、中学生向け「みらいPASSジュニア」の開発に至った。
もう1つのテスト「LEADS-J」では日々の学習や学問への興味関心をアンケート形式で調査。「PROG-J」の結果と合わせ、「今」のキャリア意識や文系理系など学問への関心度を可視化し、自身のキャリアプランを考えるきっかけとして提供する。
キャリアを考える際は、「Will(=夢)」を起点にすることが多いものの、多彩な選択肢から「夢」を絞り切れていない中学生もいる。そこで「みらいPASSジュニア」は中学生が「今」できることに注目し、「Can(=できること)」を起点に考えられるように設計されている。将来「Will」ができたときに備え、今「Can」を広げていくアプローチにより、これから「将来の夢をはっきりさせたい」という多くの中学生でも無理なくキャリアを考えることができる。
対象(販売先)は、全国の中学校・中等教育学校(前期課程)で、個人向けには販売されない。価格は1人あたり3120円。
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