立教大学 大学院人工知能科学研究科と、東日本電信電話(NTT東日本) 東京事業部は、コロナ禍における新たな学習環境としてのバーチャルキャンパスの実現に向けた実証実験について相互協力協定を締結した。
実施の背景としては、新型コロナウイルスの影響により、多くの大学でオンラインによる学習環境が導入された一方で、実際のキャンパスで生み出される学生同士の人間関係、講義以外の場面で醸成される様々なコミュニケーション、共同学習・研究の一体感などがオンラインでは不足することを課題として挙げている。
立教大学が研究・開発を進めているバーチャル空間上のAI搭載ロボット「Virtual Droid」と、高精度の3Dアバター作成技術(ギャラクシーズが開発)に、NTT東日本の安全かつ高速処理を可能にするネットワークやプラットフォームを掛け合わせることで、学生・教職員の造形・表情・動作をコピーした3Dアバターによるバーチャルキャンパス上での円滑なコミュニケーション、共同学習・研究の実現を目指すとしている。
まずは、講義やグループワークを行う臨場感のある仮想教室の実現を目指し、将来的には対象を教室から大学全体へ拡大することも検討する。
並行して両者は、幅広い社会課題の解決に向けて、他大学への展開や教育分野以外への応用についても検証・検討を進める。
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