コドモンは、日本国内における主要な保育関連のITサービスを17分野に分類し、271の製品・サービスにとりまとめ、5月20日に「保育関連ITサービス カオスマップ JAPAN 2021」として作成・公表した。カオスマップは2018年より毎年公開され、今年で4年目となる。
保育関連ITサービスの定義は「主に未就学児の保育や子育てに関して、ITの力を使って課題を解決するもの」としている。
指導案や連絡帳など今まで紙ベースで行っていた作業をウェブで完結させることで、職員の業務負担を軽減する「SaaS型業務支援」は、業務負担軽減から、さらに保育の質の向上を目指す保育ドキュメンテーションなど、より機能が充実。自治体単位での導入により、普及がさらに進むとされる。
「非接触型体温計」「検温」については、新型コロナウイルス感染症対策で、毎日の検温はスタンダードとなり、さらに「非接触型体温計」の需要が高まっている。
「育児支援アプリ」「写真」は、日常でスマホアプリを使い慣れた保護者向けに、育児に関しても便利なアプリが増えてきている。父親向けや祖父母との共有をコンセプトにしたものも増加し、ニーズとともにサービスもバリエーションが豊かになってきている。
「ベビーシッター」に関しては、社会問題となった事件後、子どもの安全を確保する制度の必要性が議論されているがまだ成立には至っていない。サービス運営者の変更や統廃合、またマッチングというサービス構造の見直し等の動きも見られる。
休園への措置としてスタートした「オンライン保育」はスタンダードとなりつつあり、オンライン会議などに慣れた保護者が気軽に利用するサービスとして、普及が進んでいる。
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