ジンジブは、新卒採用担当者を対象に行った、2021年卒の振り返り、2022年卒の募集人員の増減や採用活動、入社後のフォローに関する調査の結果を、5月11日に発表した。同調査は、3月19日~21日にインターネットで、3月18日~25日にメールでそれぞれ行われ、519名から有効回答を得ている(うち高卒採用を実施している企業の担当者は276名)。
調査対象者に、2021年卒の新卒採用全体の採用結果について尋ねたところ、「充足した」が50.2%、「充足していないが採用活動を終えた」が24.4%、「充足しておらず採用活動を続けている」が20.2%、「充足しておらず採用活動を続けるか検討中」が5.2%だった。2020年12月末の調査と比較して、「充足した」が10ポイント上昇している。
2021年度の高卒採用の採用結果について尋ねた質問では、「充足した」が43.1%、「充足していないが採用活動を終えた」が27.4%、「充足しておらず採用活動を続けている」が25.9%、「充足しておらず採用活動を続けるか検討中」が3.6%で、新卒採用全体と比較すると採用活動を続けているという回答が5ポイント多い。
2021年度の高校新卒採用における応募経路としては、「学校を通しての応募(学校斡旋)」が69.6%、「生徒自らの応募(自己開拓)」が27.8%、「民間企業など学校以外の期間を通しての応募」が19.8%、「縁故採用」が16.1%、「応募は来なかった」が14.3%となっている。
高卒採用のうち、外部に委託した活動について尋ねたところ(複数回答)、「自社活動のみ」(48.5%)がもっとも多く、「求人サイトへの掲載」(29.6%)、「合同企業説明会等の就活イベントの参加」「求人票作成の指導」(どちらも19.7%)、「求人票発送代行」(19.3%)、「高校訪問代行」(17.5%)、「採用活動全般のコンサルティング」(10.6%)がそれに続いた。
高卒採用活動で上手くいった活動について尋ねた質問(複数回答)では、「職場見学」が46.7%、「面接」が32.8%、「応募」が32.5%となっている。
高卒採用活動で上手くいかなかった活動について尋ねたところ(複数回答)、「特にない」が40.1%、「採用戦略」が29.2%、「母集団形成」が27.4%、「職場見学」が21.2%、「面接」が19.7%だった。
入社後研修におけるOFF-JTの期間は、「2週間~1か月未満」が最多で、以下「数日~1週間未満」と「1か月~2か月未満」が続いている。
高卒採用を行う企業に、メンター制度や近くに話をしやすい先輩社員を配置するような仕組みを導入しているかを尋ねた質問では、「導入している」が42.7%、「導入していないが検討中」が28.5%、「導入しておらず、今後もしない」が12.8%だった。
定着率を高める取組・制度としては、入社後の研修に関する取り組みを行っている企業がもっとも多く、コミュニケーション、面談、福利厚生に関する取り組みがそれに続いている。
2022年卒の大学・大学院・短大・専門卒採用の、募集人数の増減を尋ねたところ、「増やす」が19.0%、「変わらない」が41.3%、「減らす」が20.8%、「未定・わからない」が11.5%だった。
2022年卒の高校生の、新卒採用の募集人数増減を尋ねた質問では、「増やす」が17.0.%、「変わらない」が40.9%、「減らす」が16.8%となっており、「前年より増やす」「前年と同じ」を合わせた回答が57.9%に達している。
2022年卒の高卒採用において、外部へ委託する予定の採用活動としては、「外部委託する予定はない」が40.5%、「求人サイトへの掲載」が25.8%、「合同企業説明会などへの就活イベントへの参加」が22.5%、「求人票作成の指導」が22.3%、「求人票発送代行」が20.3%、「高校訪問代行」が17.8%、「採用活動全般のコンサルティング」が11.5%だった。
高校生の就職活動における複数社応募に関する考えを尋ねたところ、「応募開始から複数社応募を導入した方がいいと思う」が44.1%、「応募開始時期は1人1社制がよいが、複数社応募できる時期を早めた方がいいと思う」が32%、「応募開始時期は1人1社制がいいし、スケジュールも今のままがいいと思う」が10.3%となっている。
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