栄光は、同社が運営する進学塾「栄光ゼミナール」が、今春に公立中高一貫校を受検した受検生とその保護者、および私立・国立中学校を受験した受験生とその保護者を対象に実施した、「受験生アンケート」の結果を4月13日に発表した。
同調査は、同社の教室に在籍し、2021年に公立中高一貫校を受検した受検生100名と保護者114名、および2021年に私立・国立中学校を受験した受験生211名とその保護者222名に対して、1月16日~3月18日の期間に行われている。
調査対象者のうち、保護者に「最初に公立中高一貫校を受検しようと考えた人」が誰かを尋ねたところ、公立中高一貫校を受検した受検生の保護者では、「子ども本人」(45.6%)がもっとも多く、「母」(36.8%)、「父」(14.9%)がそれに続いた。一方、私立・国立中学校を受験した受験生の保護者では、「母」(49.5%)が最多となり、「子ども」(27.5%)、「父」(19.8%)がそれに続いている。
受験生、保護者それぞれに、志望校・受検校を選ぶ上で学習面について重視したポイントを尋ねた質問では、いずれの学校でも受験生・保護者ともに「学校の教育方針・校風」が上位となった。公立中高一貫校の受検生は「学校の教育方針・校風」、保護者は「中高一貫指導」を重視する傾向がみられ、私立・国立中学校の受験生は「校舎や設備が整っている」、保護者は「中高一貫指導」「大学進学実績」をより重視している。
志望校・受検校を選ぶ上で、学校の雰囲気や取り組みについて重視したポイントとしては、公立中高一貫校では「在校生の雰囲気」が受検生で48.0%、保護者で54.4%と多くを占めており、受検生は「文化祭などの学校行事が盛ん」、保護者は「通学が便利」を重視する回答が多い。私立・国立中学校でも、「在校生の雰囲気」を重視する傾向が強く(受験生が52.1%、保護者が62.2%)、受験生は「文化祭などの学校行事が盛ん」「クラブ活動が充実している」、保護者は「通学が便利」や「伝統や世間の評判」を、より重視している。
「受験」とはどのようなものだったかを尋ねたところ、いずれの学校の受験生・保護者も「学力の向上に役立った」「精神的成長に役立った」という回答が多かった。
受験生に対して、受験を乗り越える上で精神的な支えとなった人を尋ねた質問では、公立中高一貫校の場合は「塾の先生」(79.0%)、「母」(78.0%)が上位を占めたほか、「学校の友だち」「塾の友だち」を挙げる回答も半数に達している。一方、私立・国立中学校の場合は、「母」が78.7%、「塾の先生」が78.2%で上位となり、「塾の友だち」が半数超となった。
保護者に、習い事やクラブを辞めた時期を尋ねたところ、公立中高一貫校の受検生では「辞めずに続けた」が45.6%と、多くが習い事やクラブと受検勉強を両立している。一方、私立・国立中学校の受験生では「小5」(33.3%)が最多で、「辞めずに続けた」も5人に1人以上と、公立中高一貫校の受検生と同様に、受験勉強と習い事やクラブを両立している受験生も少なからず存在する。
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