ネクストビートは、同社が運営する保育士・幼稚園教諭向け転職支援事業「保育士バンク!」のSNS閲覧者を対象に実施した、保育士に関する自治体の支援制度・補助金についてのアンケート調査の結果を、4月2日に発表した。同調査は、3月28日~30日の期間に行われ、260名から有効回答を得ている。
調査対象者に、自身の勤務する園が所在する自治体の、保育士に対する支援制度や補助金(奨学金の返済支援や住居借り上げ支援など)について知っているかを尋ねたところ、「まったく知らない」が約55.4%。「なんとなく知っている」が40%で、「詳しく知っている」は4.2%に留まった。
自身の勤務する園が所在する自治体の、保育士に対する支援制度や補助金を活用しているかを尋ねた質問では、76.2%が「活用していない」と答えている。「活用している」という回答は16.2%で、「補助金があるのか知らない・活用できているのかわからない」といった回答もみられた。
保育士に対する支援制度や補助金を「活用していない」と答えた人に、その理由を尋ねたところ、「知らない・わからない」が66.5%ともっとも多かった。
各自治体が支援制度や補助金などを説明しているWebページを見たことがあるかを尋ねた質問では、「見たことがない」が80%、「見たことはある」が17.7%、「転職する際は必ず確認する」は1.9%だった。
各自治体の施策についてWebページなどを見て、わかりにくいと感じたことがあるかを尋ねたところ、63.8%がわかりにくいと感じたことがあると答えている。
具体的に、どの部分がわかりにくい、活用しにくいと感じたかを尋ねた質問では、「補助金や施策に関する説明文が難しい」が最多で、「対象者や制限などが複雑で自身が対象かわかりづらい」がそれに続いた。そのほか、「制度を知る機会がなく、ホームページを見たことがなかった」「対象になると思っていても、園経由になり活用に至らない」といった回答も寄せられている。
なお、同社はこれらの調査結果を受けて、自治体の支援制度・補助金についてわかりやすく解説するオリジナル動画配信を、「保育士バンク!」の公式YouTubeチャンネルにて開始した。動画の第1弾としては、飾区私立保育所等保育人材確保支援事業の一環として、葛飾区独自の取組について担当者にインタビューしている。
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