みんなのコードは、2022年度より全国の高等学校で始まる教科「情報I」で活用できる、プログラミング教材「プログル情報」を、3月31日より提供開始した。同教材は、学校現場の限られたインフラやリソースでも活用でき、教育的効果の高いプログラミング教材として、全国の高等学校・教育機関向けに無償で提供される。
2022年度から開始する高等学校(情報)の新学習指導要領では、新たに「情報I」が共通必修科目となり、「コンピュータとプログラミング」や「情報通信ネットワークとデータの活用」といった、従来よりも大幅な内容の増加、高度化される中での指導が求められる。「プログル情報」はこれらに準拠し、先生が従来の授業の中にも無理なく取り入れ、指導できるように設計されている。
「プログル情報」では、企業や自治体のサービスとして利用が広がりつつある「チャットBot」を制作するプログラミングを通じて、サービスの裏側の仕組みまでを含めた、身近なITサービスを理解することができる。タイピングが苦手な生徒でもプログラミングできるよう、ブロックをドラッグ&ドロップするだけでコードの入力ができる入力補完や、エディタのコード自動補完(オートコンプリート)などの機能も充実している。
また、プログラムの書き方を学ぶだけではなく、生徒の身の回りの課題解決の手段として、プログラミングを活用・体験できることから、新課程で求められる「総合的な探究の時間」との連携など教科等の横断的な学習活動でも利用しやすい。小学校・中学校向けプログラミング教材の提供などを通じて、学校現場の課題に寄り添ってきたみんなのコードならではの機能が多数搭載されている。
「プログル情報」の主な特徴
- 生徒が自力で取り組むことができる内容で、プログラミングの指導に不安がある先生も安心して利用できる。
- 教材は3つのレッスンで構成され、生徒の得意・不得意に合わせて、標準から応用までカバーしている。
- 実社会でも標準的に利用されるプログラミング言語「Python」を使ったプログラミングを、基礎から学習できる。
- 天気・翻訳など外部の情報と連携できるWebAPIが用意されており、教材上から無料で簡単に利用できる。
- PCへのインストールが不要で、Webブラウザと先生のメールアドレス1つですぐに利用可能。
なお、本教材の開発・提供にあたっては、セールスフォース・ドットコムの「教科『情報』アップデートプロジェクト」、日本財団の「公教育におけるプログラミング教育必修化の定着と発展をとおした地域格差の是正」プロジェクトの一環として、助成が行われている。
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