凸版印刷は、子どもたちの読解力向上を支援するため「文を正確に読む力」を身につける「navima読解力育成ドリル」を開発。本ドリルは同社が4月より提供を開始する、小中学生向けのICT学習サービス「navima」に搭載される。
同社は「navima読解力育成ドリル」の開発に先立ち、子どもたちの読解における課題を顕在化し、より良い学習体験を提供すべく、全国の小中学生約1500人を対象に子どもたちの読解力を測る独自の調査を実施。その結果、文を正確に読めていない子どもたちがいることや、その要因として「基礎的な文構造の理解不足」「知識や経験から文の内容を誤って思い込む」などがあることが判明した。そして、調査結果や先行研究、専門家へのヒアリング、「J.COSS日本語理解テスト」の内容をもとに「navima読解力育成ドリル」が開発された。
本ドリルでは、複数の難易度を段階的に組み合わせた独自の構成により、スモールステップで無理なく「文を正確に読む力」を養う。また、曖昧になっている文構造の理解や曖昧な文の読み方に対して、隠れたつまずきを見つけ出す問題を出題。単語を拾い上げて何となく読むと読み間違えてしまう文や、自分の知識や経験から内容を推測することができない文の問題を取り入れ、文構造を意識しながら読むことを促す。さらに「文構造の理解を促す解説動画」をはじめ、「問題を図解する解説」や「文構造の基礎を確認する基礎問題」など、学びを深める多様な学習体験を搭載。問題を間違えた際には類題を自動で出題するため、再び問題を解くことで、学習した内容の定着を図ることができる。
「navima読解力育成ドリル」は提供開始後も、先生や友だちと学び合うための協働学習コンテンツの開発をはじめ、ドリルの回答データの分析や学校現場へのヒアリング・意見交換を重ねながら、アップデートが行われる予定。
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