凸版印刷は、高精度のくずし字AI-OCRを搭載し、古文書・古典籍をオンライン上で簡単に解読できるシステム「ふみのはゼミ」を開発したことを、2月16日に発表した。
「ふみのはゼミ」は、同社が2015年から研究・実証試験を行ってきたくずし字OCRをさらに発展させたシステム。凸版印刷総合研究所が開発したAI-OCRの導入による文字認識精度の向上および、グループワーク支援機能や、解読効率を向上させるためのさまざまなノウハウが結集している。
AI-OCRを導入することで、90%以上の精度で文字認識が可能。2019年度には国文学研究資料館との実証試験を実施するとともに、慶應義塾大学と実験授業を行い、システムの改良を進めてきた。2020年度には、慶應義塾大学をはじめとする4大学において、オンライン授業内での演習用システムとしての活用を試験的に開始するなど、教育機関や研究機関などでの利用を想定した機能のさらなる充実化を進めている。
グループワーク用の支援ツール機能では、参加者が編集している箇所をリアルタイムで表示し、編集結果を即時反映する画面共有機能や、参加者同士で自由に交流できるチャット機能のほか、解読した文字や単語に対する質問やコメントにも対応する。

目視による解読とAI-OCRによる文字認識の協調作業によって、高い精度での解読を実現しており、初心者から上級者まで練度に応じた方法で使える。また、目視による入力・校正の結果をAI-OCRへ再学習させることで、AI-OCRの精度向上が可能になっている。
そのほか、「ジャパンナレッジLib」が提供するオンライン辞書・辞典の検索APIと連携し、「ふみのはゼミ」からジャパンナレッジの辞書を検索できる。
税別価格は、授業での利用が半期あたり10万円から、ワークショップ・イベントなどでの利用が1回あたり20万円から、翻刻会などでの利用が月額7万円から。
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