ナガセは、6月に実施した「全国統一高校生テスト」「全国統一中学生テスト」を受験した高校生・中学生を対象に実施した、課題への向き合い方や将来の夢・目標などに関するアンケート調査の結果を、8月28日に発表した。有効回答数は9万5504名。
調査対象者に、与えられた課題に対してどのように取り組むことが多いかを尋ねたところ、「まず動いてみて、うまくいかなかったら次を考える」(39.1%)がもっとも多かった。「本やインターネットで情報を調べて対応する」がそれに続き、学年が上がるにつれて動く前に「調べて対応する」割合が増えていく傾向にある。

第3者の力を借りる「本やインターネットで情報を調べて対応する」は29.4%、「対応できそうな人に相談する」は12.5%で、スマートフォンをより身近に使用している上の学年ほど、インターネットなどで検索して対処する傾向が顕著だった。
男女別では、男女とも「まず動いてみて、うまくいかなかったら次を考える」が最多だったが、男子では「課題をじっくり見極め、最適な方法を見つけようとする」が4.1ポイント高く、女子では「本やインターネットで情報を調べて対応する」が2.6ポイント、「対応できそうな人に相談する」が2.4ポイント高い。

失敗することを恥ずかしいことだと思うかを尋ねた質問では、「まったくそう思わない」「そう思わない」という回答の合計が35.9%、「とてもそう思う」「そう思う」の合計が26.8%と、失敗を恥ずかしいと思わない生徒の方が多かった。とりわけ、中学1年生では4割の生徒が、失敗を恥ずかしいことだと思っていない。

将来の夢やなりたい職業があるかを尋ねたところ、「将来の夢やなりたい職業があり、実現に向けて強い気持ちがある」「夢やなりたい仕事が複数あり、まだ迷っている」の合計は52.1%だった。

一方で、夢や職業の希望が複数ある生徒を含めると、6割超の生徒がまだ迷っているという結果になった。将来の夢やなりたい職業がある割合を学年別でみると、中学1年生の60.7%がもっとも多く、中学2年生・3年生で減り、中学3年生では46.3%となっている。なお、高校では少しずつ割合が高くなり、50%を超えている。
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