まずは「コンピュータが動く仕組みを作る人(=エンジニア)」を理解する
次期学習指導要領(小学校)では、「プログラミングを体験しながら、コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身に付けるための学習活動」を各教科の各教科等の特質に応じて、計画的に実施することが求められています。
今回、鹿児島県大島郡奄美群島の1つ、沖永良部島を訪れ、創立119年の歴史をもち、大島地区唯一の木造校舎の内城小学校の低学年学級(1・2年生16人)、中学年学級(3・4年生16人)において、お菓子で学習できる無料アプリのプログラミング教材「グリコ―ド」を使った授業を先生方と一緒に行いました。
最初に、コンピュータが教室にあることをみんなで確認したあと、電子レンジ、冷蔵庫、洗濯機など身近な電化製品の内部にもコンピュータがあることに気づきました。そのうえで、中に人がいなくても、動く仕組みを作る人がいることを紹介しました。そして、実際に筆者がロボット役になり、児童に「前」「右」などの命令を出してもらい、少し離れた場所に立つ、担任の先生のところまで動かしてもらいました。
身近なお菓子で「命令」を書く
次は、ポッキーを使った「グリコ―ド」の世界です。グループで1台のタブレットを交代で使い、みんなで考えながら進めます。また、校長先生の許可を得て、本物のポッキーを使うことができました。
タブレットを使う際、机からの距離が必要になるので、低学年の児童たちは先生と一緒に取り組みます。また、命令となるポッキーの向きが分かりやすいように、実物投影機も使いました。
9月とはいえ、沖永良部島はまだまだ30℃近い気温があり、風が通るオープンスペースのある教室の中でも、ポッキーは少しずつ緩くなってしまいました。しかし、担任の先生が急きょ保冷剤を用意してくださいました。
「グリコ―ド」の時間が終わったら、まずは手洗いをしました。そして、グループで使ったポッキーをみんなで少しずつ分け合って食べました。