コロナ禍により、全世界のユーザーが1カ月で倍増
説明会の冒頭では、Google for Education APAC 統括のコリン・マーソン氏が登場した。
コリン氏はまず、「今はいつでも、どこにいても学び続けられ、やり取りができる環境が求められている」と述べ、「Google for Education」の特徴について説明。
Google for Educationは端末「Chromebook」とクラウド型教育プラットフォーム「G Suite for Education」で構成され、G Suite for Educationにはクラス管理ツールである「Google Classroom」が含まれる。Google Classroomは今年の3月上旬時点で、全世界において約5000万人のユーザーを抱えていたが、1カ月後の3月末には1億人ほどになり、倍増している。長期的な視点では、国家レベルでG Suite for Educationのアカウントを用意し、すべての児童生徒一人ひとりに展開する国もあるという。
日本においても、文部科学省が提唱するGIGAスクール構想に合わせ、同社は「Google GIGA School Package」を用意。端末とG Suite for Education、研修・サポートを一括で提供する。
これらGoogle for Educationのサービスについて、同社 市場開発担当課長 兼 Google for Education認定トレーナーの上原玲氏よりデモンストレーションが行われた。
上原氏はまず「Googleフォーム」を活用し、アンケートやテストを作成するデモを実施した。テスト内には画像や動画を掲載することができ、回答形式や配点も柔軟に設定可能だ。デジタルの特徴を活かし、自動集計・自動採点も簡単で、児童生徒の理解度や、リアルタイムでの意見の可視化も容易となる。
デモでは理科の小テストにGoogleフォームを活用し、回答分布の表示や誤答の多かった質問がピックアップされる例が紹介された。
アンケートとしては、健康調査の例を紹介。児童生徒一人ひとりの体温をスプレッドシート上で集計するデモが行われた。
続いて上原氏は、課題の一元管理ができる授業支援アプリ「Google Classroom」の活用方法について紹介した。メイン機能である「ストリーム」は掲示板の役割を持つ機能。教員だけでなく児童生徒からも情報を発信でき、インタラクティブなコミュニケーションが実現する。また、動画やGoogleスライドも掲載可能なため、「次の授業までに見ておくように」と、反転学習でも活用できる。
ほかにも、「課題の一元管理」が可能とあって、専用のGoogleドライブで課題のやり取りを行ったり、提出期限をGoogleカレンダーで管理したりするなど、Googleの各種アプリとの連携がスムーズにできる特徴も紹介された。