四天王寺大学は、8月25日、小学校高学年から中学生を対象に、夏休みの自由研究「科学実験教室」を開催した。同大学では科学の実験を通して子どもたちに問題解決力を身につけてもらいたいという思いから、教授と姉妹校の教員が協力し、新規プロジェクトを発足。その初の催しとして実施された。
当日は、四天王寺大学教育学部の佐藤美子准教授、檀上慎二准教授をはじめ、四天王寺高等学校の奥野晃久先生、四天王寺学園高等学校の吉田正先生の4名が、2つの実験を通して児童・学生たちに科学の面白さを伝えた。
1つ目の「ダニエル電池と備長炭電池」の実験では、電池の歴史を学び、自分で一から電池を作成した。電気が発生するとは思えないものが、少し手を加えることで電池になることに、子どもたちは興味津々の様子だった。「なるほど!」「すごい!」といった声がたくさん上がった。
もう1つの実験は、日本古来の伝承「釜鳴り神事」の謎を解明する鳴りの「釜鳴りの不思議」。釜鳴りとは、釜の上に蒸篭(せいろ)を置いて蓋を乗せた状態で釜を焚き、その中にお米を入れた時に鳴る音の強弱・長短などで吉凶を占う神事のこと。強く長く音が鳴るほど良いとされている。本実験では、子どもたちには聞き慣れない「釜鳴り」の不思議な現象を映像を使って紹介したのち、簡単な工作実験をしながら、釜鳴りのメカニズムを楽しく解明した。
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