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イベントレポート(STEAM教育)

小学生から大人までの力作がそろった「たのしいmicro:bitコンテスト2019」【Maker Faire Tokyo 2019】

 8月3日と4日の2日間にわたって東京ビッグサイトで開催された「Maker Faire Tokyo 2019」において、「たのしいmicro:bitコンテスト2019」の決勝大会が行われた。このコンテストは、スイッチエデュケーションとプロキッズ、オライリー・ジャパンが共催しているもので、小学生と大人のチームによる「Kids&Family」、中学生から高校生までが対象の「Young Maker」、年齢不問の「一般」の3部門に分かれている。micro:bitを使った作品であればテーマは自由で、プログラミング環境も不問、さらにはRaspberry Piなどの機器や素材も使うことができ、応募者のアイデアと創造力が問われるコンテストとなっている。

 決勝大会では、スイッチエデュケーション代表取締役の小室真紀氏、プロキッズ代表取締役の原正幸氏、角川ドワンゴ学園N高等学校のキャリア開発部ブログラミング教育課長である吉村総一郎氏の3人が審査を担当した。

 8月4日、「Maker Faire Tokyo 2019」の会場中にある「Make: Classroom」で決勝大会が開催され、一次審査を勝ち抜いたファイナリスト9組によるプレゼンテーションが行われた。会期中、決勝に進んだ9作品はスイッチエデュケーションのブースに展示され、来場者による人気投票も行われていた。この人気投票にくわえ、決勝大会でのプレゼンテーション、さらに3人の審査員による評価によって審査が行われ、その場でグランプリ、優秀賞、特別賞が決定した。

決勝大会に進んだのは各部門から3組ずつ、合計9組となった。
決勝大会に進んだのは各部門から3組ずつ、合計9組となった。

 いずれもアイデアが光る力作ぞろいの中、グランプリ1名、優秀賞2名、特別賞6名が決定した。以下、順に紹介していく。

グランプリは妹のために作ったリアルな「ちんあなご」

「ちんあなご」作者:ひかるさん/Young Maker部門

 グランプリに選ばれたのは、Young Maker部門のひかるさんによる「ちんあなご」だ。名前のとおり、画用紙で作ったちんあなごが上下左右にリアルに動くというもので、「ちんあなごが好きな妹のために作った」という兄妹愛あふれる作品だ。

 ひかるさんは、制作したきっかけから、工夫した点、苦労した部分などを約3分間にわたって堂々と発表した。「ちんあなごがスムーズに曲がるように、複数か所に切り込みを入れ、糸を入れることで、人間の関節のようになるように目指した」という。サーボモーターを2つ使い、ちんあなごを曲げる動きと、上下に動かすためと使い分けている点もポイントだ。

可変抵抗でアナログ入力値を変化させ、モーターをコントロールしている。
可変抵抗でアナログ入力値を変化させ、モーターをコントロールしている。

 ちんあなご好きの妹さんが、実演デモを披露。手前のつまみを操作すると、にょろにょろとちんあなごが動くのが楽しい。

実演デモの様子
実演デモの様子
グランプリになった「ちんあなご」を制作したひかるさん。当日はMaker Faireにも出展し、作品を展示していた。
グランプリになった「ちんあなご」を制作したひかるさん。当日はMaker Faireにも出展し、作品を展示していた。

 審査員からは「ちんあなごの動きが非常にリアルで、機械的ではない動きを再現したところが素晴らしい。また、妹のために作ったという点もよかった」と、評価が贈られた。

優秀賞は、オリジナリティー光る2つのゲーム

「MICRO:BIT BIRD SHOOTING」作者:tktk360さん/一般部門

 micro:bitで制作した光線銃型コントローラとシューティングゲームを発表したtktk360さん。プレゼンテーションでは、この光線銃を使い、画面の中のキャラクターを動かして説明を行っていた。

 赤外線LEDとゲーム機「WiiU」の赤外線コントローラで、光線銃のシステムを実現している。「昔懐かしい光線銃のゲームを再現したかった」として、画面のキャラクターを撃って楽しむシューティングゲームに仕上げていた。

光線銃の部分にはレゴのパーツを使用。リロード機能も備えている。
光線銃の部分にはレゴのパーツを使用。リロード機能も備えている。

「狙え!ゴミ箱」作者:NAGIさん/Young Maker部門

 「面倒なゴミ捨てを大好きなゲームにしてみました!」と、元気なプレゼンテーションを行っていた男子2人組のユニット。自動で動き回るゴミ箱へ、制限時間内にどれだけゴミを投げ入れるか競うことができる。デザイン性もよく、身近なものもアイデア次第では楽しい発明になるという好例だ。

 micro:bitの明るさセンサーを使い、ゴミが入った時の明るさを判定し、内ブタが開閉する仕組みになっている。

身ぶり手ぶりをまじえて楽しいプレゼンテーションを披露したNAGIさん。嫌いなこと、苦手なことでも、アイデアやデジタルツールを活用すれば、こんな風に自分の好きな楽しいことに変換することができる。
身ぶり手ぶりをまじえて楽しいプレゼンテーションを披露したNAGIさん。嫌いなこと、苦手なことでも、アイデアやデジタルツールを活用すれば、こんな風に自分の好きな楽しいことに変換することができる。

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アイデアも技術も個性豊かな特別賞

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この記事の著者

相川 いずみ(アイカワ イズミ)

 教育ライター/編集者。パソコン週刊誌の編集を経て、現在はフリーランスとして、教育におけるデジタル活用を中心に、全国の学校を取材・執筆を行っている。渋谷区こどもテーブル「みらい区」を発足しプログラミング体験教室などを開催したほか、シニア向けサポートを行う渋谷区デジタル活用支援員としても活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


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