シンドバッド・インターナショナルは、同社が運営する「大学受験専門・家庭教師メガスタディオンライン」において、チャオの協力の下、「オンライン遠隔双方向教育」におけるAIカメラを活用した授業品質の改善や学習効果の向上を目指す取り組みを開始したことを、5月29日に発表した。
今回の取り組みでは、「メガスタディオンライン」で提供している「遠隔マンツーマン授業」において、AIカメラによる講師と生徒の表情に現れる感情を可視化し、授業中の理解度合い、集中度合いなどの計測し、生徒が理解したことを口頭で告げたとしても、言葉などからだけでは把握しきれない「表情」を計測し、本当の意味での理解ができているかの検証を行っている。
表情はAmazon Rekognitionの画像解析システムを活用し、「DISGUSTED:うんざり、HAPPY:幸せ、ANGRY:怒り、SURPRISED:驚き、SAD:悲しい、CALM:穏やか、CONFUSED:混乱」の7つの項目で、全体を約100点として数値化し、表情解析は「動画」でなく「写真」で細かく記録した1秒ごとの写真に対して、6秒間で実施した。
これらの検証を通じて、講師は実際には怒っていないにも関わらず、「怒り」の数値が62.31点を記録するなど、差異も現れたが、今後さらに表情解析テストを繰り返し、精度を上げることで、実際に抱いている感情との差異は減少していくと期待している。
将来的に、両社はAIカメラを活用して表情から生徒の集中力や理解度の数値化を行い、その因果関係や授業の改善に活かしていきたいと考えており、集中力が低下したところの重点復習などを行うことで、よりクオリティの高い授業を目指す。
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