ベネッセホールディングスとソフトバンクの合弁会社であるClassi(クラッシー)と、岡山大学の寺澤孝文研究室は、岡山県やその他の県の高等学校の1・2年生に対して、「マイクロステップスケジューリング法」を活用した学習意欲を向上するための実証事業を、6月に開始した。
「マイクロステップスケジューリング法」は、ビッグデータ解析によって、いつどのようなタイミングで学習し、テストするかをスケジューリングして、個々の正確な学力を測れるようにする、独自のスケジューリング原理を用いた測定法で、寺澤孝文氏が特許を取得している。
今回の実証事業では、6月~12月末の期間に、生徒が毎日10分、それぞれのスマートフォンやタブレット端末で大学入試で必要とされる英単語を学習する際に、マイクロステップスケジューリング法で学習するグループと、英単語帳を順番に学習していく従来型の学習をするグループに分かれ、英語のスコア上昇を比較。マイクロステップスケジューリング法が、英単語力の向上にどのような効果があるかを検証するとともに、生徒個別の学習成果を可視化し、学習意欲の向上にどう寄与するかを検証する。
Classiは、この実証事業において、高校生の基礎的な知識習得をサポートし、すでに実証研究で効果が出ている、ゴールに最適な順序での学習を提案する、Knewtonの提供するアダプティブラーニングエンジンや、ベネッセのアセスメント結果との連動による、生徒のもっとも勉強すべき学習のレコメンドなど、生徒それぞれにあった最適な学びを提案していく。
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