プロキッズは、KDDIの主催で3月16日~17日にKDDIオフィス(東京都千代田区)で開催された、ろう学校に通う生徒を対象にした「聴覚障がい者向けIT教室・2019」の、企画から教材開発、当日の講師まで支援した。
「聴覚障がい者向けIT教室」では、ろう学校に通う生徒が日頃から不便に感じていることを、自身の手で解決することを目指している。
今回の「聴覚障がい者向けIT教室・2019」では、中学1年生~高校3年生までのプログラミング初心者のろう学校生が集まり、「玄関のチャイムが聞き取れない」といった課題に対して、AIやIoTを活用した「次世代インターホン」を作成した。
「次世代インターホン」は、インターホンを押した際に写真を撮影し、顔認証で人物を判定して、来訪者の名前をスマートフォンへメールと写真で通知する。さらに、メールに返信することで来訪者が待つインターホンの画面にメッセージを表示するため、口頭での会話が難しい聴覚障がい者によるやり取りを可能にするほか、外出先でも来訪者に対応できる。
講義では、Pythonの説明から人工知能の開発までを行い、人工知能については自身や友人の顔写真をパソコンに学習させ、人物を判定してインターホンとメールを連携するプログラムに挑戦した。
講義の後に行われた完成発表会では、インターホンの音が聞こえなくても互いにやり取りが可能な様子を実演。その後のプレゼンテーションでは、「自分の力でプログラミングできるようになりたい」「今回作った作品を改造していきたい」といった、これからもプログラミングを続けたいという意見が多く見られた。
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