米Adobeは、日本、アメリカ、ヨーロッパ、中東、アフリカのクリエイター110名に対して実施した「AI時代のクリエイティビティとテクノロジー」に関する調査の結果を、10月11日(現地時間)に発表した。なお、同調査はAdobeからの委託を受けて、Pfeiffer Consultingが行っている。
「ここ数年でクリエイティブの可能性が広がったと思うか」を尋ねたところ、9割以上のクリエイターが「広がっている」と回答する一方で、「クリエイティブでない繰り返し作業にどれくらいの時間を費やしているか」を尋ねた質問では、日本のクリエイターの約70%(海外の74%)が「日々の業務の半分以上が繰り返し作業や非クリエイティブなタスクである」と感じていることが明らかになった。
AI/機械学習ベースのクリエイティブアシスタントを使用して作業することについては、約9割のクリエイターが「AIやMLがプロのクリエイターにとって重要である」と回答している。
そういった中で、日本のクリエイターは海外のクリエイターと比較して、AIやMLをベースとしたクリエイティブアシスト機能を使った業務に関してより前向きに考えており、「いち早くAIを導入することに、非常に価値がある」という回答も欧米(49%)を大きく上回った(72%)。また、「関心のあるクリエイティブアシスト機能」を尋ねた質問から、日本のクリエイターの多くがアシスト機能に興味を持っていることがわかる。
このほか、AdobeのAI・機械学習プラットフォーム「Adobe Sensei」について、AIやMLを活用した同社製品のビデオを視聴してもらったうえで、興味を持ったかを尋ねたところ、日本のクリエイターの100%が「興味がある」と回答した(欧米は93%)。
さらに、日本のクリエイターの75%が「Adobe Senseiが自分のクリエイティブの役に立つと思う」、73%が「Adobe Senseiについて聞いたことがある」と回答するなど、欧米のクリエイターよりも日本のクリエイターの方が「Adobe Sensei」に興味を持ち、「Adobe Sensei」によってより創造性を発揮できると期待していることが明らかになっている。
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