日本出版販売(日販)は、「こどもプログラミング本大賞」の受賞作品および、部門入賞作品を5月16日に発表した。
2020年度から始まる小学校のプログラミング教育必修化に向けて、プログラミング教育市場規模は拡大を続けており、子ども向けのプログラミング本の刊行点数も増加傾向にある。しかし、「数ある本の中で、どんな本が教材として適しているか」を保護者や教員が判断することは難しいといった課題があった。
「こどもプログラミング本大賞」は、子ども向けの優れたプログラミング本の認知拡大を図るべく、投票によって「こどもたちにおすすめしたいプログラミングの本」を決めるもの。
今年2月に開催された、翔泳社主催のソフトウェア開発者向けカンファレンス「Developers Summit 2019」内で募ったエンジニアからの投票および、東京都の平成30・31年度プログラミング教育推進校である荒川区立第二日暮里小学校で集めた児童・保護者・教員・学校司書からの投票を集計し、受賞作品を決定した。
投票の結果、大賞には『なるほどわかった コンピューターとプログラミング』(ひさかたチャイルド)が選出された。投票者による大賞作品のおすすめコメントとしては、「パソコンがない状態でプログラミングについて理解を深めるために、目の前の本がどういったアクションをしてくれるかは大事な要素になると感じた。仕掛け絵本はその上で有効」(エンジニア)、「めくると情報が載っている仕組みが面白かった。高学年でも面白かったけど低学年も楽しめそう! 工夫されている」(児童)といったものが挙がった。
大賞受賞作品と部門入賞作品は以下の通り。
大賞
『なるほどわかった コンピューターとプログラミング』(ひさかたチャイルド)
絵本・読み物部門 入賞
- 『テラと7人の賢者』(学研プラス)
- 『ルビィのぼうけん こんにちは!プログラミング』(翔泳社)
- 『プログラミング教室』(ポプラ社)
操作マニュアル部門 入賞
- 『できる パソコンで楽しむ マインクラフト プログラミング入門 』(インプレス)
- 『手づくり工作をうごかそう! micro:bitプログラミング』(翔泳社)
- 『プログラミングは、ロボットから始めよう!』(小学館)
保護者・教員向け部門 入賞
- 『コンピューター&テクノロジー解体新書』(SBクリエイティブ)
- 『アルゴリズム図鑑 絵で見てわかる26のアルゴリズム』(翔泳社)
- 『プログラムの絵本 プログラミングの基本がわかる9つの扉』(翔泳社)
なお、本大賞の発表に合わせて、大賞受賞作品および部門入賞作品の店頭フェアが、全国の書店約400店で5月16日より実施される。
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