LINEは、全国の学校で児童・生徒が情報モラルを発達段階に応じて体系的に学習できる教育教材「SNSノート(情報モラル編)」を開発し、9月26日に無償提供を開始した。
「SNSノート(情報モラル編)」は、同社が平成24年から行っている青少年の健全なインターネット利用の啓発活動から得た経験・知見を活かしつつ、平成29年に東京都教育委員会と共同開発した「SNS東京ノート」の効果測定の結果を踏まえ、2020年度の新学習指導要領の全面実施に向けて開発した情報モラル教育教材。
対象は小学1年生~高校3年生で、「SNS東京ノート」のエッセンスを取り入れてインターネットの特性を理解するだけでなく、人による認識の違いに気づき、より適切なSNS、ネットとの関わり方について当事者意識を持って考えを深める内容となっている。
また、保護者会などでも活用可能な保護者向けページや、教員の授業準備を容易にする授業レポート、児童・生徒のネット利用実態データ、指導案なども用意する。さらに、各地域の教育委員会と連携し、各地域の実情に応じた主体的・継続的な情報モラル教育の推進をサポートするほか、導入サポートとして無償の教員向け研修会を実施していく。
なお、東京都内の16校の教員、児童・生徒を対象に実施した「SNS東京ノート」の効果測定では、教員の85%が「情報モラル教育として適切である」、74%が「授業で使いやすい教材である」と回答したほか、小学生~中学生の80%以上が「わかりやすい」と答えている。また、「SNS東京ノート」を使用した授業を受講した児童・生徒の増加にともない、ネットトラブルの経験率が低下していることも明らかになった。
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