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好事例から解き明かす、大学経営とデジタル人材育成

【東京女子大学】女子大の強みを活かしたオンデマンド授業で、データサイエンス教育を推進

好事例から解き明かす、大学経営とデジタル人材育成 第5回

 大学デジタル教育の事例紹介の4校目として、東京女子大学を取り上げる。同大学では2022年にAI・データサイエンス教育研究センターを設置、2024年には全学共通カリキュラムとしてデータサイエンス系の科目群を開講しているが、その一環として対面型のAI・データサイエンス教育プログラムと早稲田大学データ科学センターのオンデマンド教材を組み込んでいる点に特徴がある。近年は女子大への逆風が強くなっているが、オンデマンド授業を取り入れた事例について聞いたところ、女子大ならではの強みが明らかになってきた。本稿では、そのあたりについて、同大学の副学長でAI・データサイエンス教育研究センター長である竹内敦司教授にうかがったお話をお伝えする。

AI・データサイエンス教育研究センター設置の背景

 東京女子大学は東京都杉並区に本部を置く、1918年設立の歴史ある大学である。初代学長は新渡戸稲造。キャンパスは武蔵野の閑静な住宅街の一角に位置しており、1931年に建築された本館は登録有形文化財にも指定されている。今も昔も学生たちからは「東女(とんじょ)」の名で親しまれる、由緒正しい女子大学である。

 その東京女子大学でさえ、近年の大学環境の厳しさと無縁ではない。少子化による応募学生の減少による他大学との競争や、社会からの理系教育への要請、女子大の人気低下など、さまざまな障壁が立ちはだかる。

 本稿では、筆者が同大学のキャンパスを訪問し、AI・データサイエンス教育研究センター長である竹内敦司教授(以下、竹内教授)にインタビューしたので、その内容をお伝えする。竹内教授は同センターの設置当初から一貫してデータサイエンス教育の企画・運営に携わっており、現在はセンター長の任に就いている。いわば東京女子大学におけるデータサイエンス教育の表も裏も知る人物であり、そのキーパーソンにこれまでの経緯や実績、苦労話などをお聞きした。

東京女子大学 副学長/AI・データサイエンス教育研究センター長 竹内敦司教授
東京女子大学 副学長/AI・データサイエンス教育研究センター長 竹内敦司教授

 東京女子大学は、建学以来キリスト教の精神に基づくリベラルアーツ教育を行っており、現代教養学部内に文系理系にわたる学科を内包している。もともと、各学科専攻の各学問分野で文理を問わずデータサイエンスを活用してきた土壌があり、2022年にAI・データサイエンス教育の充実を目的として、AI・データサイエンス教育研究センターを設置した。

 2024年度からは全学的な教学改革を機に、AI・データサイエンス教育に係る科目群をリニューアルし、基礎的な内容については全学必修化するだけでなく、応用基礎レベル、専門応用レベルにわたる体系的なカリキュラムを敷くに至った。科目が開講してからの履修動向は順調で、「学生たちの支持を一定程度得られていると見ている」と、竹内教授は語る。

次のページ
科目群の新設と早稲田大学データ科学センターとの連携

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この記事の著者

角田 仁(ツノダ ヒトシ)

 1989年に東京海上火災保険に入社。主にIT部門においてIT戦略の企画業務を担当する。2015年からは東京海上のIT企画部参与(部長)および東京海上日動システムズ執行役員。2019年、博士号取得を機に30年間務めた東京海上を退職して大学教員へ転じ、名古屋経済大学教授や千葉工業大学教授を歴任した。現...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


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