Lentranceは、同社の学習用ICTプラットフォーム「Lentrance(レントランス)」と一体的に動作するCBTサービス、「LentranceCBT(レントランスCBT)」を提供することを、10月14日に発表した。LentranceCBTは、10月よりトライアルを開始し、2026年春に正式サービスとして提供する予定。

同サービスは、基礎問題や標準問題などをCBT(Computer Based Testing)形式で提供する。対応科目は算数・数学、国語、理科、社会、英語の主要5教科。また、MEXCBTと同じUI/UXで操作でき、Lentrance導入済みの学校では申し込み不要で利用可能である。
文部科学省は、全国の小中学校における学力状況の把握や教育施策の改善を目的として、学力調査を実施している。これまでは紙ベースで実施されていたが、今後はCBT形式への移行が決定している。
CBTには、採点の自動化による教育現場の負荷削減や、AIドリルとの連動により個別最適な学びに対応できるといったメリットがある一方、紙ベースと比較して操作や回答方法が複雑になるため、教育現場では事前準備や操作の指導、管理などの負担が増えてしまうという課題がある。また、デジタル教科書の普及が進み、授業中の使用頻度が向上する中、デジタル教科書から多様な教材へのアクセスが求められているが、具体的な活用事例はまだ少ないといった状況もある。
このような教育現場の状況や課題を受け、Lentranceはデジタル教科書プラットフォームとしての機能、サービスはそのままに、CBTを一体的に活用できるサービスとしてLentranceCBTを提供することとした。
LentranceCBTは、授業時間内での理解度確認や定着度チェック(5分程度)に活用することができる。また、学力調査の予行演習としてMEXCBTの操作に慣れるための練習や、授業の進度に応じた予習・復習にも利用可能。そして、これらを利用するための準備は少なく済む形としているため、CBT導入に伴う学校現場の負担増という課題への対処と、日常的な学習評価や学力調査への対応という将来像を両立できる設計となっている。
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