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EdTechZineオンラインセミナーは、ICTで変わりつつある教育のさまざまな課題や動向にフォーカスし、最新情報をお届けしているWebメディア「EdTechZine(エドテックジン)」が主催する読者向けイベントです。現場の最前線で活躍されているゲストの方をお招きし、日々の教育実践のヒントとなるような内容を、講演とディスカッションを通してお伝えしていきます。

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GIGAスクール構想時代における学級担任のススメ

学校にも入ってきた「生成AI」──まず何から始めればいい? 校務での活用時に注意すべきポイントも解説

GIGAスクール構想時代における学級担任のススメ 第14回

【解説】PARTSフレームワークとは

一郎
以下がPARTSフレームワークについてまとめた表だよ。「どんな人として、何を、誰に、どんなテーマで、どんな形で」出してほしいかを伝えるものなんだ。この5つを意識するだけで、AIの出力が格段によくなるよ
PARTSフレームワーク
PARTSフレームワーク
一郎
例えば、こんなプロンプトにしてみようか

 あなたは小学校の担任の先生です(P:Persona/ペルソナ)。保護者に向けて、(R:Recipient/対象)来月実施する「地域防災ワークショップ」の参加案内文を書いてください(A:Act/行動)。初めての取り組みなので、活動の目的が伝わるように説明し(T:Theme/テーマ)、200字程度でやさしい言葉を使ってください(S:Structure/構成)。

一郎
これが見本となるプロンプト。PARTSの要素がすべて入っているでしょ
確かにこれは、過去の引き継ぎ資料にも載っていなさそうな内容です。AIが「ゼロから考える助け」になりそうですね
一郎
そう。こういう「前例のない仕事」こそ、AIの得意分野なんだ。人間が方向性を決め、AIがそれを言語化してくれる。これがまさに、思考の相棒としての使い方だよ
なるほど。一から考えるときに「たたき台」として最初の一歩を踏みだすハードルが下がりますね
一郎
そして大事なのは、この考え方はGoogleの「Gemini」だけじゃなく、「ChatGPT」や「Claude」「Copilot」などほかの生成AIでも同じように使えるということ。AIに「どういう文脈で・誰に・どんな形で出してほしいか」を伝えるのは、どのツールでも共通なんだ
ツールが違っても、頼み方の「型」さえ身につけていれば応用できるんですね

一郎
そう。AIとやり取りするスキルは、いわば「21世紀の作文力」なんだ。プロンプト・リテラシーを身につけることで、AIを上手に使いこなせるだけじゃなく、「自分の意図を言葉で正確に伝える力」も育っていくんだよ
なるほど
一郎
ただ、実際のところ過去にやったことのあることについては、昨年度のフォルダが一番参考になるでしょ?
確かにそうですね。今までと大差ない文章でしたら、過去のフォルダが一番役に立ちますね
一郎
前例のない仕事こそAIの得意分野だと説明したけれど、一方でこれまで経験したことについては、昨年度のフォルダが一番参考になる。この使い分けのセンスこそが、AI時代に求められるスキルでもあるね
わかりました!
一郎
主なプロンプト例をここで紹介するよ。真似できるものは使ってみてね

次のページ
校務における活用で意識したい「ガイドラインの柱」

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この記事の著者

鈴谷 大輔(スズヤ ダイスケ)

 公立小学校教諭。プログラミング教育の教員コミュニティ「Type_T」代表。みんなのコード プログラミング教育 養成塾(2019夏期集中コース)修了。プログラミング教育関連のイベント運営に複数携わる。放送大学「Scratchプログラミング指導法」ゲスト出演。Maker Faire Tokyo 201...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です


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