
今回は大学によるデジタル教育の事例紹介として、高知工科大学を取り上げる。同大学では、2024年にデータ&イノベーション学群を新設し、企業との共同プロジェクトによる独自のPBL(Project Based Learning)を1年次から導入するなど、先進的な教育を実践している。本年5月に開催されたPBL第1期プロジェクトのキックオフ講演会では、学生たちが生き生きと発表する姿が非常に印象的だった。しかし、ここに至るまでの道のりは決して平坦ではなかったと、学群長の古澤浩教授は語る。今回、古澤教授へのインタビューを通じて、学群設立の経緯や運営上の課題、そして今後の展望について伺ったので、その内容を紹介する。
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角田 仁(ツノダ ヒトシ)
1989年に東京海上火災保険に入社。主にIT部門においてIT戦略の企画業務を担当する。2015年からは東京海上のIT企画部参与(部長)および東京海上日動システムズ執行役員。2019年、博士号取得を機に30年間務めた東京海上を退職して大学教員へ転じ、名古屋経済大学教授や千葉工業大学教授を歴任した。現...
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