「QuizKnock」を運営するbatonとポケモンは、共同で製作した中高生向け探究型学習教材「ポケモン探究学習 -「メガシンカ」の考察から現実世界の理解を深める-」が、9月22日にポータルサイト「探究Knock」にリリースされたことを、9月26日に発表した。

探究Knockは、batonおよびQuizKnockが培ってきた「楽しいから始まる学び」のノウハウを活かした教育コンテンツを提供するサービス。「総合的な学習の時間をどのように活用すればよいかわからない」「普段の授業の準備で手一杯」という教員の課題を解決し、子どもたちの夢中を引き出す学習プログラムを無償で提供する。
同教材は、「仮想世界の概念を、さまざまな教科の視点を持ち寄りその意味を定義することを通じて、探究的な思考と協働的な学びを体験すること」をねらいとしている。さらに、10月16日に発売の「ポケットモンスター」シリーズの最新作「Pokémon LEGENDS Z-A(ゼットエー)」でもカギとなっている「メガシンカ」を題材に製作している(メガシンカとは、一部のポケモンのみが可能な「進化」の限界を超えたさらなる進化)。
ポケモンという身近な題材を通じて学ぶことで、主体的な参加や対話を促し、「好き」が学びに変わる感覚を育むことができる。また、仮想世界を教材として扱うことで、創造的な学びのきっかけと現実世界を新たな視点で捉え直すための機会を提供する。


授業は4コマ(1コマ約50分想定)で、対象年齢は中学1年生から高校3年生。冒頭のメガシンカへの理解を深めるパートでは、ポケモンに詳しい生徒がいる場合、生徒がクラスメイトにポケモンやメガシンカについて発表できる仕組みも用意している。前提知識を理解した後は、進化とメガシンカを軸にポケモンと現実世界の知識が問われるミニクイズ大会や、「類比」(アナロジー)という方法を使って、メガシンカと身近な現象を比較し解釈していくワークショップを実施し、最後に振り返りを行う。コンテンツの資料として、授業計画書、進行用スライド、資料動画、ワークシートなどが用意されている。

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