立命館と熊本大学は、包括的な連携協定を締結したことを9月22日に発表した。今回の協定締結は、研究活動全般における交流および連携を推進し、両大学の研究の一層の充実を図るとともに、国際・地域社会の発展および人材育成に寄与することを目的とする。

立命館大学は、2024年4月に立命館大学半導体応用研究センター(RISA)を設立。2025年には産業界、大学、行政が参画するコンソーシアムである「半導体応用研究会」を設置し、同コンソーシアムには現在12機関が参画している。さらに、近畿圏の半導体産業活性化に取り組んでおり、特に滋賀県と提携を推進することによって、周辺企業や自治体との連携を通じた新たな半導体研究拠点形成の動きに取り組んでいる。
熊本大学は、「半導体人材育成拠点形成事業」に採択されており、半導体産業の集積が進む九州地域における、国際連携や地域産業との協働を強化している。
今回の提携によって、両大学は半導体をはじめとする先端分野での交流や協力を推進。全国の企業・自治体とのネットワーク強化を進め、国内外をつなぐ知の拠点としての役割を果たしていく。また、リスキリングや文系学生を含めた人材育成、スタートアップ支援を通じた新産業の創出などの多角的な取り組みを展開していく。
具体的には、以下の分野での連携が行われる。
- 人事交流:教員や研究者の派遣などによる人的交流の推進
- 研究協力:両大学の強みを活かした共同研究の推進と新たな知の創出
- 産学連携:企業・自治体との協働による研究成果の社会実装と産業振興
- 社会貢献:地域課題の解決や国際社会への貢献につながる教育・研究活動の展開
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