Webアプリで時間無制限の録音を実現する
Padletを使った方法は手軽ですが、無料アカウントでは録音が5分間に制限されるため、長めの話し合いには向きません。かといって、子どもたちに録音アプリをインストールさせたり、カメラアプリで撮影した動画を音声に変換させたりするのは、手間がかかり提出ミスも増えがちです。そこで私は、時間制限なく簡単に録音でき、データが教師のGoogleドライブに集まるWebアプリを生成AIで作成しました。
教師の準備(録音アプリの導入)
まず、共有されたGoogleスプレッドシートのテンプレート用リンクを開き、右上の「テンプレートを使用」をクリックします。
Googleドライブにファイルがコピーされるので、必要に応じてファイル名を変更します。上メニューバーの「拡張機能」→「Apps Script」をクリックするとプログラムの画面が開きますが、編集は不要です。
右上の「デプロイ」→「新しいデプロイ」をクリックします。必要に応じて実行ユーザーやアクセスできるユーザーを変更(通常は変更不要)し、「デプロイ」をクリックします。
「アクセスを承認」をクリックし、ご自身のアカウントを選択します。警告画面が表示されたら、「Advanced(詳細)」→「(Go to 録音くん (unsafe)」の順にクリックします。次の画面で「Allow(許可)」をクリックすると、デプロイが完了し、WebアプリのURLが表示されます。このURLをコピーして、子どもたちに共有しましょう。
子どもたちの利用(録音と保存)
子どもたちは共有されたURLを開き、グループ名やペア名を入力します。そして「録音開始」をクリックして話し合いを始めます(初回のみマイクへのアクセス許可が必要です)。
話し合いが終わったら「停止」をクリックし、「MP3でドライブに保存」をクリックします。たった3クリック(初回だけ4クリック)で話し合いの音声データが保存できます。
録音データの確認と管理
子どもたちが保存した音声ファイルは、教師のGoogleドライブに自動で作成される「録音くん保存フォルダ」の中に集約されます。フォルダの中には、初期設定では「テスト」という名前のサブフォルダが作成され、そこに音声ファイルが保存されます。
元のスプレッドシートの「シート1」タブにあるB1セルの内容を書き換えると、それが新しいサブフォルダ名になります。「8月25日1時間目」「学級会の話し合い」のように、授業ごとにフォルダを分けることができます。
スプレッドシートの「履歴」タブには、録音されたファイルへのリンクが記録され、ここから直接ファイルにアクセスすることも可能です。
