ニフティは、同社が運営する子ども向けサイト「ニフティキッズ」にて、「校則」に関するアンケート調査を実施し、6月12日にレポートを公開した。同調査は、4月1〜28日の期間に行われ、1749名から回答を得ている。
77.3%の小学生と81.7%の中学生が、おかしいと思う決まりごとや校則が「ある」と回答した。中学生のほうが多い理由は、制服を採用している学校が多く、身だしなみについての決まりごとが増えるからだと考えられる。

おかしいと思う決まり・校則が「ある」と回答した人に対し、どのような内容か尋ねたところ(複数回答)、2022年の調査に引き続き、小学生では「文房具について」、中学生では「髪の毛について」がそれぞれ1位となった。

「髪の毛について」を選んだ人に対し、どのような決まり・校則がおかしいと思うか尋ねたところ(複数回答)、小学生では「髪を染めることの禁止」がトップ。中学生では「肩に髪がついたら結ぶ」が最も多く、僅差で「ゴムの色の指定」が2位となった。

また、「服装について」を選んだ人に対して、どのような決まり・校則がおかしいと思うか尋ねたところ(複数回答)、2022年の調査結果と同じく、小中学生ともに最も多かった回答は「靴下の色や長さの指定」だった。

続いて、「下着について」を選んだ人に対し、どのような決まり・校則がおかしいと思うか尋ねたところ(複数回答)、小学生では80%が「体操着の下に肌着を着てはいけない」ことをおかしいと思っていることが明らかになった。2位に大きく差をつけていることから、肌着のルールを疑問に思う人が圧倒的に多いとわかる。
中学生で最も多かったのは「色の指定」で84.8%、2位は「柄の指定」で、小学生の1位だった「体操着の下に肌着を着てはいけない」は3位に入っている。なお、小中学生ともに2022年の調査と同様の結果となった。

さらに、「持ち物について」を選んだ人に対して、どのような決まり・校則がおかしいと思うか尋ねたところ(複数回答)、小中学生ともに、最多の回答は「キーホルダーの制限」で、次が「ケータイ・スマホの制限」と続いた。その他の回答には、「鏡やくしの制限」や「日焼け止めの持ち込み禁止」なども挙げられた。

また、「文房具について」を選んだ人に対し、どのような決まり・校則がおかしいと思うか尋ねたところ(複数回答)、中学校になるとシャープペンシルが解禁される学校が多いからか、中学生のランキングでは小学生では上位だった「シャープペンシルの禁止」が下位にランクインしている。「匂いのある文房具の制限」「キャラクターの文房具の禁止」は小中学生ともに上位となった。

決まり・校則を守らなかった場合どうなるのか尋ねたところ、多かった回答は「生徒指導を受ける」や「親に連絡される」だった。禁止されているものを持ってきた場合は、それを没収されたり捨てられたりしたという声も寄せられた。教員から口頭で怒られるだけでなく、反省文を書かされるなどのペナルティがあるという声もあった。
さらに、決まり・校則で困ったり嫌な思いをしたりしたかを尋ねたところ、「人前で下着をチェックされて恥ずかしい思いをした」という声や、「スマホが使えず家族に必要な連絡が取れなかった」という声があった。没収されたものを捨てられたという人も多いことがわかる。また、教員によって校則違反への対応が違うことに不満を抱いている児童生徒もいた。
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