i-plugは、同社の運営する新卒オファー型就活サービス「OfferBox(オファーボックス)」に登録している、2026年卒業予定の学生を対象に実施した、ChatGPTまたはChatGPTなどの生成AIを搭載したサービスの活用に関する調査結果を5月27日に発表した。同調査は、5月12日〜15日の期間に行われ、563件の有効回答を得ている。
調査対象者に対し、これまでにChatGPTまたはChatGPTなどの生成AIを搭載したサービスを活用したことがあるかを尋ねたところ、「活用したことがある」とする回答が86.9%を占めた。2025年卒学生への調査結果と比較すると、26.4ポイント増となっている。

これまでにChatGPTまたはChatGPTなどの生成AIを搭載したサービスを「活用したことがある」と答えた人に、ChatGPTまたはChatGPTなどの生成AIを搭載したサービスを、どのような場面で活用しているかを尋ねた質問(複数回答)では、「就職活動」(63.0%)が最多となり、「大学の授業や課題/研究におけるアイディア出し」(50.5%)がそれに続いた。2025年卒学生への調査結果と比較すると、すべての項目で活用率が向上している。

ChatGPTまたはChatGPTなどの生成AIを搭載したサービスの活用場面として「就職活動」と答えた人に、就職活動のどの場面で活用したかを尋ねたところ(複数回答)、「エントリーシートの履歴書の添削」(76.3%)がもっとも多く、「面談・面接対策」(48.1%)がそれに続いた。「面談・面接対策」での活用は、2025年卒学生への調査結果と比較して34.6ポイント増加している。

ChatGPTまたはChatGPTなどの生成AIを搭載したサービスを、「エントリーシートや履歴書の作成」に活用していると答えた人に、作成時のどの項目でChatGPTまたはChatGPTなどの生成AIを搭載したサービスを活用したかを尋ねた質問(複数回答)では、「志望動機」(88.6%)が最多となり、「自己PR」(86.4%)がそれに続いた。

今後(も)、ChatGPTまたはChatGPTなどの生成AIを搭載したサービスを活用したいと思うかを尋ねたところ、「とても活用したい」と「活用したい」を合わせた割合が84.4%に達している。2025年卒学生への調査結果と比較すると、21.2ポイント増となった。

そのほか、新卒採用を実施する企業に対しても5月12日〜14日の期間に調査を実施しており、365件の有効回答があった。採用選考(面接)において、エントリーシートや履歴書の提出を学生に求めているかを尋ねた質問では、提出を求めている企業は93.2%となり、2024年5月調査時とほぼ変わらない結果となった。

エントリーシートや履歴書の内容について、ChatGPTまたはChatGPTなどの生成AIを搭載したサービスを活用しているかを見極めるといった、対策をしているかを尋ねたところ、「行っている」とする回答は2.1%にとどまっている。実施している対策としては、「面接などの対話で事実か確認する」「生成AIが使いやすい単語や文章の言い回しなどが使われていないか確認する」といった回答が寄せられた。

エントリーシートや履歴書の作成時に、学生がChatGPTまたはChatGPTなどの生成AIを搭載したサービスを活用することについて、どう考えているかを尋ねた質問では、「どちらともいえない」が46.8%を占めて最多となっている。

「よいと思う」と答えた企業からは、「誤字を確認するためといった活用であれば、歓迎したい」「生成AIを用いるのも、スキルの一つである」「最新の技術を駆使することはよいことと考えるため」といった意見が寄せられた。
「よくないと思う」と答えた企業からは、「自身の言葉で書いてほしい」「採用のミスマッチが発生する」「学生さんのありのままの志望動機を知りたいため」といった意見が寄せられている。
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